「人の悪口が大好きなママ」「子どもや夫の自慢話ばかりするママ」「何かと子ども同士を比較してくるママ」…。世の中には色んなタイプのママがいるけれど、こんな困った一面を持つママを友人に持つと、会話をしながら「どうしよう」と感じるもの!
そんなお困りの“モンスターママ友”とは、これからも付き合っていかなきゃならない、というケースもあるでしょう。
そこで話を聴くプロである傾聴コミュニケーション協会代表理事の冨澤理恵さんに、モンスターママ友のタイプ別に、うまく対応し、コミュニケーションを良好にするコツを教えていただきました!
このモンスターママ友にはこう対処!傾聴のプロがアドバイス
1.他人の悪口を言うママ友
人の悪口を言うのが大好きなママ、いますよね。一緒に悪口を言うのはためらわれるものです。悪口が始まったらどうすれば?
冨澤理恵さん(以下、冨澤)「傾聴の話の聴き方なら、一緒になって悪口を言わなくても、悪口を言うママ友があなたに対して『話を聴いてくれた』と感じてくれます。
傾聴では、一般的に『共感』いわれる聴き方をします。相手と同じ気持ちになって悪口を言うことは共感とは言わず、『同感』と言います。同感してしまうと、ママ友の気持ちを増長させてしまうことにもなりかねません。
こんなときは、悪口を言っているママ友の気持ちを汲み取ってあげることがポイント。例えば、『それは辛い経験だったね。』『〇〇さんはそう感じたんだね。』などと、ママ友がどうして悪口を言っているのか、その理由や気持ちにフォーカスするようにしましょう。
そうすれば、あなたが悪口を言わなくても、相手から『話を聴いてくれた』『私の気持ちを分かってくれた』と、思ってもらうことができます」
2.自慢話の多いママ友
我が子やパパの自慢話ばかり話すママ友もいます。
冨澤「他人の自慢話は、話を聴いているだけで疲れてしまうこともあるかもしれません。
話が長い人や、何を言いたいのかまとまらない人の話を聴くときには、こちらが要点をまとめてあげて、その気持ちにフォーカスしてあげると、短い時間であっても、相手は『自分の話を聴いてくれた』と納得してくれます。
ですので、自慢話をするママ友が、なぜその自慢話をしたいのか、その気持ちにフォーカスしてあげることがポイントです。
例えば、子どもの自慢話なら『〇〇君はいつも優しいからお母さんとしては嬉しいよね。』などと感情を表す言葉を入れてみてください」
3.他人の子どもと我が子を比較するママ友
子どもの話になると、何かと我が子と他人の子を比べてくるママ友もよくいます。特に聴き手である自分の子と比べられると、複雑なものです。
冨澤「自分の子どもと比較されると、どうしても感情的になりがちですが、そんなときでも、なぜ比較してくるのか、ママ友の『理由」を考えてみましょう。
例えば、『〇〇君はいいわよねー、一番にできていたわよ。うちの子なんて最後までできなかったんですって。」と言われた場合、その『理由』は、自分の子供が劣っていると感じてしまっている焦りかもしれません。
ですので、決してこちら側は感情的になることなく、冷静に受け止めて、『子どものことになると、親はハラハラしてしまうことがあるよね。』など、相手の気持ちにフォーカスをするようにして、比較されることに対しては肯定も否定もしないようにしましょう。
傾聴の話の聴き方を取り入れると、相手の話を自分の価値観でジャッジをしないことで、自分の感情に振り回されることがなくなります」