キャストさんと確認しながら、モノを分類し仕分けていく 撮影:源賀津己

次にキャストさんが主導して、クローゼットの中身を「おもちゃ」「衣類」「パーティーグッズ」「思い出(記念)」といったカテゴリーに分類していきます。それが終われば、「残す」か「残さないか」の仕分けです。

カテゴリーごとに、キャストさんがKさんにひとつずつ「最近いつ使ったか?」「本当に必要なモノか?」と聞くうちに、Kさんの判断するスピードが上がっていきます。

ひとつのカテゴリーの仕分けが完了したら、次に移ります。

仕分けるときのポイントは、「残す」「売る」「捨てる」「保留」の4点に分けていくこと。

「捨てない大掃除」とは言えやはり捨てるモノも出てきますが、「残す」「売る」「保留」にいかに分けていけるかが重要となります。

整理収納アドバイザー1級資格の保持者でもあるキャストさん。

常にテンポよく仕分けをリードすると同時に、片付け・収納に関する的確なアドバイスを出していきます。

具体的な助言で片付けがはかどる! 撮影:源賀津己

例えば、「今使うものはしまいこまずに、目につくところに出しておくとよい」。

クローゼットの中から、上の子が使っていたおもちゃで下の子にはまだ早いと思っていたものが出てきました。しまいこんでいる間に時間がたち、下の子が遊ぶのにちょうどよくなっているものは、「残す」にします。

そういったものは再びしまいこんでしまうと使う機会を逸してしまうので、クローゼットから出しておくとよい、というアドバイスでした。

また「ショップの紙袋は中身が見えないのでなるべく使わず、透明な収納ケースがおすすめ」という助言も。

中身が見えないモノは存在ごと忘れられる可能性が高く、そのまま使われずにしまわれ続けることにもなりかねません。しかも紙袋は重ねられず、見た目も雑然としがちな点もおすすめしません。

どうしても紙袋を使う際は、ふちを折り曲げて中身が見えるようにするとよいでしょう。

「スペースを作る大切さ」についても、大事なポイントが。

収納スペースの総量を10割とした場合、実際にモノを置くのは7〜8割程度までにとどめておくのが理想とのこと。もうこれ以上モノが増やせないという状態になると、余裕がなくなり心理的にもよくありません。「スペースの余裕は、心の余裕」、今後の生活の中で覚えておきたいですね。

このように、具体的ですぐに実践できるアドバイスも多く、Kさんも「とてもためになった!」と大満足していました。

体験ママの感想「片づく以上のメリットあり!」

散らかった部屋を片付けたいと思っても、他人に部屋を見られたくないなどの理由から家事代行サービスを使うことに抵抗がある人も多いかもしれません。Kさん自身も家事代行サービスを使うのは今回が初めてでした。

加えて小さな子どもがいると、片付けに集中しようにも子どもの世話もあり、なかなかこういった家事代行サービスは受けにくいのではないか…と思っていたそう。

しかし「捨てない大掃除」は1回約2時間の所要時間(キャスト2名の場合)というプランのため、夫と子どもに一緒に出かけてもらっている間に体験することができました。

「テンポよくリードしてくれるので判断もしやすく、あっという間でしたね」

ただ「残す」「売る」「捨てる」だけでなく、子どもの工作物などすぐに判断がつかないモノは「保留」というカテゴリーも設けてくれ、Kさんの気持ちを汲んでくれたのも嬉しかったといいます。

プロの導きで、ここまで整理できました! 撮影:源賀津己

プラン終了後、売れるモノが思った以上に多かったことにもKさんは驚いたそうです。

「ひとりでやっていたらもっと捨てていたと思うのですが、キャストさんが“これは売れますよ”と救い出してくれたモノもけっこうありましたね」

たとえば赤ちゃん用のバスチェアは、短期間しか使わないこともあってまだまだキレイなため、「捨てる」から「売る」カテゴリーへ移ったモノのひとつです。

「普段から取り入れられるアドバイスもたくさんいただけて、片付く以上に得るモノがありました」

とKさんは興奮気味に語ってくれました。