十分に寝たはずなのに眠くなる、起きた時に頭が痛い、イビキをかく、太っていく、息切れがするようになったなどの症状はありませんか?
40歳前後になるとかなり割合で、睡眠時無呼吸症候群の疑いがあります。
筆者の場合は妻が気付いて、治療することになりました。その治療経験を、ご紹介したいと思います。
睡眠時無呼吸症候群って、どんな症状?
睡眠時無呼吸症候群とは、単純に言えば睡眠時に呼吸が止まる症状で、呼吸の気道が塞がってしまうことによって起こります。太っている人に起こりやすい症状ですが、痩せていても気道が狭ければ起こってしまいます。
イビキをかくのも気道が狭いから起こる症状ですが、呼吸が止まってしまう分、かなり深刻なのです。
イビキをかいている途中に音が止むと、大抵の場合は呼吸が止まっている状態なので、睡眠時無呼吸症候群に該当します。
しかし、本人はイビキをかいていることすら気付かないので、第三者が見つけるしかありません。筆者の場合は、それが妻でした。
そのほかにも、目覚めた時に冷や汗をかいていたり、頭痛がしたり、十分な睡眠をとっているはずなのに昼間に眠くなる、疲れが溜まりやすいなどの症状があるので、心当たりがある方は、一度検査してみるのもよいかもしれません。
検査するにはどうしたらいい?
まず、睡眠時無呼吸症候群は、専門医でないと診断してもらえません。普通の内科に症状を相談しても、別の病気と診断され、見当違いの投薬をされることがあります。
筆者の場合は、2泊の検査入院をしました。夜に入院して、一晩かけて睡眠時に呼吸が止まっているかどうかを確かめる検査をする。翌日は、内科、呼吸器科をはじめ、耳鼻咽喉科、歯科の検査をしました。鼻腔が狭くないか、歯並び等が原因ではないかなどです。
筆者の場合、肥満もそうですが、鼻の骨の形で鼻腔自体も少し狭いという診断でした。その日の夜から朝にかけては、CPAP(シーパップ)という装置をつけて睡眠に就きます。こちらについては後述します。
現在は、自宅で指先に装置をつけて簡易検査できるキットを、貸してくれる病院もあるので、ネット検索などで近くの病院を調べてみてください。
放置しておくとどんなことになる?
睡眠時無呼吸症候群は、最初に述べた通り、朝起きた時に頭痛がしたり、昼間に眠気に襲われたりするという症状が出ます。呼吸が止まっていたのだから仕方がありません。
筆者の場合はさらに、あまり食べていないのに太っていく、高血圧になる、階段を上ったときに息切れするなどの症状がありました。
たぶん、結婚前の一人暮らしの時から無呼吸は続いていたと考えられるので、深刻な症状だったのかもしれません。一度、朝起きて冷や汗が止まらない時がありましたが、二日酔いによる症状だと思い込み、やり過ごしたことがありました。
放置しておくと、心筋梗塞や脳卒中などの病気になることもあるので、気をつけたいものです。