大人との反応の違いについては、共演者さんたちも言ってます。例えば、客席で笑いが起きたときも、
「何が子どもたちのツボにはまったのかなぁ」
「何で今、笑われたのか分かんないなぁ…」
って、自分の台詞を言い終えて、舞台袖に戻って来たとき、ボソボソッと話してくる共演者さんもいたりします(笑)
子どもたちのノリも日によって違うんですよ。それが、大人が相手のときよりはっきりしてるんです。子どもの方が、その温度差がすごく分かるというか。もちろん、子どもたちのノリによって、演じ手がブレることはないんですけど、
「オッ!! 」
っと思う瞬間があるというか。“感受性豊かなんだなぁ”“元気だなぁ”っていう驚きを受けてます。
やっぱり改めて、どの作品も“毎回がチャレンジ”なんだなって思いました。私自身、“固定されたお芝居があんまり好きじゃないんだ”ということも、すごく感じました。
前回のキャロルのときもそうだったんですが、毎公演同じことはできないし、お芝居であっても、やりとりする相手がいるわけだから。相手の反応で台詞の言い方が変わって、温度差も変わるし。
タイガー・リリーは、人と会話をするシーンはあまりないんです。でも、毎回自分で違うことにチャレンジしていて。それがすごく楽しいです。
昔から教えてもらっていたことなんだけど、“稽古は悩んで、恥をかく場所だ”って。本当にそうなんだ、って改めて思いました。
作品が変わるごとに、環境も、関わる人も、空気感も違って。結局、毎回ゼロからのスタートなんだなって、感じてます。
ーーそれにはもう慣れましたか?
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