タイガー・リリーは、ミュージカルで必要な“歌”“お芝居”“ダンス”の中では、“ダンス”がメインとなる役なんです。
すべてに自信があるわけではないけど、“歌”“お芝居”“ダンス”の中では、かろうじて“ダンス”が一番自信のあるものだから。それがあるだけで、気持ちを強く持ててます。
ーータイガー・リリーはキャラクター的にも“気を強く”持っている役柄ですね。
そうですね。凛々しい感じの役ですね。役づくりとしては、これまでの中で一番難しかったかもしれません。
役づくりの上で、今も毎公演違うことにチャレンジさせていただいているんです。“どれが一番いいかな”と考えながらやらせていただいてます。(編集部註:取材日は7/28)
“毎回違う”というのは、“昨日より今日の方がよかった”ということではなくて。お話の最初から最後まで、通しでやればやるほど、自分の感情や、動きも変わってくるんです。
ーー幕が開くと、役に魂が入りますか? (第26回)
そうです! 本番になって初めて、話の流れが自然と体に入ってくるというか。
通しでのお稽古は何回もできるわけではなくて。ゲネで通しをやって、その次にはもう、客席にお客さまが入った本番なんです。
衣装、メイク、照明…、全てが揃って、本番が始まって。始まってからやっと“分かってくること”、“見えてくるもの”があるんです。
それは『王家の紋章』のときもそうだったんです。でも、『王家』のときは、それが徐々に徐々に、ゆっくり分かってくるという感じだったんです。自分に少し余裕が出てきたのも、上演期間のだいぶ後半戦になってから。
でも今回は、あのときの経験があったからこそ、もっと早く周りを見られる余裕を持てるようになったかなって。舞台が始まって数日で、すでに“分かってくること”、“見えてくるもの”を感じられるようになりました。
そういうことを、今舞台をやりながら、改めて感じてます。
ーー今回は、観客に子どもが多いというのも、佐江ちゃんにとってはこれまでになかった経験なのかなと思いますが、やっぱり大人と反応の違いを感じたりしますか?
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