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ソウルの注目エリア、鍾路3街(チョンノサムガ)ツアーの3回目は、鍾路の大通りと地下鉄5五号線鍾路3街駅5番出口を結んでいるソン・ヘ通り、正式名「水標路(スピョロ)」を歩いてみよう。

水標路の別名に冠されたタレントのソン・ヘ(写真左)は御年93歳。韓国の大衆文化のシンボルであり、韓国を代表する永遠の“おじさん”だ

もっとも鍾路3街らしい通り

伝統家屋の瓦の波を見ることができる益善洞に、ここ数年おしゃれなカフェやレストランができ、若者が集まる街として注目されたが、鍾路3街は本来、おじさんの街だ。

鍾路の大通りから水標路の左側の歩道を鍾路3街駅5番方向に歩くと、それがよくわかる。

水標路は忠武路駅前の退渓路と5号線鍾路3街駅辺りを結んでいるが、鍾路の大通りから北は数年前、ソン・ヘの道と命名された。

ソン・ヘとは韓国の人気のど自慢番組で長年MCを務めているタレントの名前だ。鍾路3街にはかつては料亭やナイトクラブが多く、楽園商街にはそこで演奏するバンドマンの寄せ場(仕事斡旋の場)があった。

ある意味、大衆音楽のメッカであり、ソン・ヘは鍾路3街と縁が深かったことから、その名が冠されたのだ。

 

右手に見えてくる黄色い看板の激安フライドチキン屋さんの脇道に入ると、両脇に大衆的な食堂や酒場、その奥にはラブホテル街とゲイバー街が待っている。

そこまで歩けとは言わないが、鍾路3街はシニアの娯楽と若者のホットスポットとセクシャルマイナリティが共存する街なので、その気配を感じるのも悪くないだろう。