高齢の身内が亡くなったときだけでなく、万一自分が亡くなったときも残された家族が困らないように、家族と一緒に普段からお金の整理をしておくと相続手続がスムーズになります。

しかし、亡くなった時のことは話題にしづらく、唐突に親にお金のことを聞いておいたり、自分の考えを家族に伝えておいたりするのは難しいかもしれません。

今回は、亡くなった後のお金や相続の流れや、今のうちに親子でぜひやっておきたいことを紹介します。

亡くなったあとのお金はどうなる?

1: 相続の流れ

亡くなった方の財産は誰かが受け継ぎます。正式な遺言書があれば基本的にその内容通りに受け継がれ、遺言書がなければ相続人で話し合って分けていきます。

もし話し合いがつかなければ、弁護士などの力を借りて進めます。

相続発生後の流れは下図の通りです。

相続の期限(相続税の納付の期限)は、相続開始を知った日の翌日から10カ月以内と決められているため、財産の把握や遺産分割の協議に時間がかれば、遺族は不安ですよね。

できることならトラブルなく相続問題を解決したいものです。

執筆者作成

2.主な残された財産とは

故人の財産として考えられるのは、現金・預貯金・株・生命保険・不動産・車・年金・貴金属・会員権など。さらに負債(住宅や車のローンなど)も考えられます。

遺族は財産を1つずつ確認し、金融機関や各事務所などへ相続に向けての手続きをしていきますが、その手続はそれぞれとても煩雑で手間と時間がかかります。

多くの必要書類を用意するだけでも一苦労です。

遺族が困る財産や手続き

スムーズに相続するためには、故人にどのような財産があるのかを把握することが重要で、すべてを正確に把握できないと遺産分割協議がなかなか進みません。

遺族は故人の財産を金融機関からの通知や通帳、カード類などを遺品から見つけていきますが、管理方法によっては見つけるのに苦労します。

また、やっと財産を把握できたものの、思わぬことで相続手続きに手間がかかることもあります。

1: 把握しづらい財産って何?

ネット取引(デジタル遺産)

ネット銀行や証券の通知は書面ではなくメールやサイト内で確認することがほとんどです。

通帳もないため、故人のパソコンやスマホでメールを確認し、初めて取引があることを知ることも。メールの確認に時間がかかれば、相続手続きが遅れる可能性があるでしょう。

骨董品や貴金属

少しでも価値があれば相続の対象になるので、1つ1つがどれくらいの価値なのかを鑑定してもらわなければいけません。

たくさんコレクションがあると大変ですね。また、サイズが小さいものは気付かずれずに廃棄されてしまう可能性があります。

2: 把握できるものの、手続きで困るパターンは?

故人が家を相続した時に、所有権を変えていない

例えば、故人の親が所有していた家を、親の他界後に所有権を変更しないまま故人が住み続けていた場合、親から故人(または故人+他の相続人)への相続手続きと、故人から今の相続人への相続手続きの両方をしなければいけません。

そうなると書類も増え、非常に時間がかかります。

スマホ決済アプリや電子マネーの残高

アカウントや名義を誰かが引き継ぐことができないので、チャージが残っていても遺族が代わりに使うことはできません。払い戻しに関してはそれぞれ対応が異なり、遺族へ払い戻してくれる場合でも郵送での手続きとなり時間がかかることが多いです。

上記の他に、「思ったより相続税がかかった」、「相続が終わった後に他の遺産があることがわかった」なども考えられます。これらは生前に対策を取っておけば免れたかもしれませんね。

では、高齢の身内に何かがあった時に苦労しないために、万が一自分に何かがあった時に遺族に苦労をかけないために、今何をしておけばよいのでしょうか?

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