子育ては日々、悩みとの戦い。子どものちょっとした発言や行動に不安を募らせているパパママは多いはずです。
特に現代は、親世代が子どもの時とは環境も大きく変化しており、親自身が子育ての正解を見出しづらい時代になっています。
自然と子どもに対しての心配事が増えてしまうのは、避けられないことなのかもしれません。
しかし、進学塾VAMOS(バモス)の代表であり、『それは子どもの学力が伸びるサイン!』の著者である富永雄輔さんは、
親が心配になる子どもの行動や変化こそが、実は伸びる「サイン」出典(『それは子どもの学力が伸びるサイン!』著・富永雄輔)
と語っています。
そこで今回は、親としては少し不安を感じてしまう、子どもの発言や行動に隠された成長するサイン、そして親が取るべき行動について紹介します。
1: もしかして反抗期? と感じたら……
小学校の高学年や中学生になると、子どもは親の言う些細なことにでも反抗を示すようになります。これは多くの親自身も、かつて身に覚えのあることかもしれませんね。
しかしこの反抗期について、富永さんは「子どもはほかの広い世界を見るチャンス」だと話します。
親子だけでこれを解決しようとすればどうしてもお互いに感情的になってしまうことが多いため、親の方もついつい上から押さえつけてしまおうとしてしまいがちです。
大人になる過程で必要な“反抗”をさせないのは、子どもの心の成長や学力にも影響を与えてしまいかねません。
そこで、そんな時に一番良い方法は、学校や習い事の先生、スポーツのコーチなどの第三者に思い切って任せてしまうことだそう。
というのも、反抗期を迎えた子どもは親のいうことは聞かずとも、外の人間の言葉には耳を傾けるようになります。それだけ、成長してきているというサインなのです。
その時、子どもに対してムキにならず、
親は「酔っ払いにからまれた」くらいの気持ちで接すること出典(『それは子どもの学力が伸びるサイン!』著・富永雄輔)
これが大切なのだそう。なんとも面白い心持ちですよね。しかし、この考えを持っていれば、親自身も思い詰めることなくこの時期を過ごせるのではないでしょうか。
2: 周囲の成績を気にしすぎる時は?
子どもが、周囲の成績や物事の出来に異常に敏感になり始めた、ということはありませんか?
富永さんは、本当に伸びる時期には他人のことが気にならなくなるものだ、と言います。つまり、周囲を気にし始めた子どもの言動は伸び悩みのサインです。
自己評価のベクトルが外に向かっていると、自分を客観的に見ることができずに目標設定もブレてしまうのだそう。
富永さんは、そんな状態の子どもへの対応に関して、
子どもが友だちの点数を持ち出して、「勝った」「負けた」と一喜一憂していても親は軽く受け流し、その子の本来の実力や前回のテストに比べてどうだったかに重点をおいて激励したり、アドバイスしたりすることが大事なのです。出典(『それは子どもの学力が伸びるサイン!』著・富永雄輔)
このように語っています。
周囲に向かってしまっているベクトルを、自分自身に向けさせて軌道修正するのですね。具体的には、自信がつけられるような模擬試験や勝負をさせるのが効果的です。
過去の自分よりも成長していると感じさせることが、成績や実力のアップに繋がるのだそうですよ。