ポイント4 南向きのこだわらない

次に出てくる選択肢は、こだわり条件です。ここで「南向き」にこだわる方は、比較的多いと思います。しかし、南向きでも、周りの建物やベランダの広さによっては日当たりが悪い物件もあります。仕事などで日中家にいない方などは、東向きでも十分に明るいです。

どちらかといえば、換気のよくて明るい「角部屋」にこだわる方がオススメできます。また、「浴室乾燥機」「床暖房」「ウォークインクローゼット」などの設備や、「オートロック」「常時ゴミ出し可能」などのセキュリティ面にこだわった方がよいかもしれません。

ただし、それらの条件は、物件の選択数を減らしていくだけですので、あえて選ばす、広さと値段、そして駅からの距離、購入であれば築年数にこだわった方がよいのではないかと、個人的には思います。

ポイント5 管理費や修繕積立金も加味して決めること

これは結構見落としがちなのですが、住居そのものの価格・賃料にこだわってしまい、そのほかの費用(管理費や修繕積立金、賃貸の場合は共益費や更新料)を見落としてしまっている方も多いです。月々に住居に掛かる費用が、総額でどれくらいかかるかを考えないと、家計を圧迫してしまいます。

たとえば、すごくお得な物件があったとしても、ほかの物件と比べて、修繕積立金が月に数万円も高いなどということもザラにあります。

なんにせよ、本当にお得な物件はすぐに買い主・借り主が見つかってしまうものですので、これはいいなと思ったら、まずは連絡を取ってみましょう。

「ぴあ中部版」映画担当を経て上京、その後はテレビ情報誌、不動産雑誌・広告などの編集・ライターを務める。著書に『年収350万円でも家が買える』(2014年・彩図社刊)。また、映画監督としては、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭などで注目され、2002年「異形ノ恋」(出演・西川方啓、木下ほうか、寺田農)でデビュー。