子供がいる家庭であれば、子育てしやすい街に引っ越ししたいとは誰もが思うはず。利便性や住環境、子育て支援などが評価対象となる「住みやすい街ランキング」は毎年のように発表されていますが、そういったものと共にもう1つ注目したいのが「シビックプライド」です。

シビックプライドとは、街に対する「愛着」や「誇り」のことを言いますが、住民のそういった感情が高まっている街は現に住みよい街であると共に、今後もますますより良い街になっていく可能性が高い街と言えます。

今後もこの街に住み続けたい、この街なら自信を持って人に勧められると住民が思うシビックプライドが高い街はどこなのか。

そこで今回はシビックプライドランキング2020にランクインした街を2018年版と比較しながらお伝えします。

シビックプライドランキング!どうやって評価してる?

シビックプライドランキングは、関東圏、関西圏における人口10万人以上の151自治体に住む20歳から64歳の男女を対象に、現在住んでいる街(自治体)に対する意識調査を行い、その内容をまとめたものをランキングにしたものです。

シビックプライドとは、先にも触れましたが、街に対する「愛着」や「誇り」のことを言い、今回の調査で評価されたポイントは以下の通りとなっています。

  • 「愛着」・・・この街に愛着を持っている
  • 「誇り」・・・この街に誇りを持っている
  • 「共感」・・・この街(のあり方)に共感している
  • 「継続居住意向」・・・今後もこの街に住み続けたい
  • 「他者推奨意向」・・・この街を人にも勧めたい

上記5つのスコアをそれぞれ「非常にあてはまる」から「まったくあてはまらない」の7段階で選択してもらい、「非常にあてはまる」を7点、「まったくあてはまらない」を1点とした平均値で算出。

それ以外にも、インフラや街並み、治安や子育て環境などの「街の環境評価」や、「現在住んでいる都道府県に対する意識」、「転入してきた理由」や「街に対して重視するもの」なども含め、総合的に評価されています。

街とは本来、住民と自治体が一体となって作っていくものであり、どちらか一方だけが熱心では発展しません。

シビックプライドが高い街は、住民1人1人が積極的に街に関わっていくという意識が高い街と言えますから、現在だけにとどまらず、将来に渡り住みやすく、愛着を持ちながら末永く住み続けられる可能性が高い街と言えそうですね。

シビックプライド感情が高い街はココ!

気になるのはシビックプライドランキングで上位にあがっている街ですが、早速2020年のランキングを見てみましょう。

総合1位:港区(東京都)

総合2位:西宮市(兵庫県)

総合3位:文京区(東京都)

総合4位:目黒区(東京都)

総合5位:武蔵野市(東京都)

2018年版から変わらず2020年版でも1位となったのは港区(東京都)です。都心のど真ん中である港区は、ステータスの部分でも常に注目される街ですが、総合1位というだけあり、5項目全てにおいて1位という結果になりました。

住民の街に対する愛着感やプライドの高さというものは、言わずとも想像できますね。