コロナ禍でストレスが溜まり、よく眠れていない気がする…。
こういった睡眠の悩みが増えてきています。睡眠の質が良くないと、なんとなく疲れが取れない状態も続いてしまいますよね。
生活の基本ですが、おろそかにしがちな睡眠。こうした睡眠の悩みを研究してきた、味の素の開発者にお話を伺いました。
ぜひ、あなたの睡眠に役立ててみてくださいね。
睡眠の質の向上に関係する「グリシン」とは?
取材した梶原さんによると、アミノ酸のグリシンが睡眠に関係あるそうです。
グリシンと聞いても、ピンと来ない方が多いかもしれません。
グリシンとは、体内で1日数グラム〜数十グラム作られているアミノ酸のこと。体内では、肌などのコラーゲンを構成するアミノ酸の約1/3に使われ、神経刺激を伝える伝達物質としての役割もしています。
人間の体は、1日の中でも深部体温が変化します。日中の活動的なときは高くなり、眠るときは低くなるそうです。
例えば赤ちゃんが眠るとき、手足が温かくなりますよね。これは、手足から放熱している状態。大人も深部体温を下げることによって、入眠しやすくしています。夏や冬は深部体温が下がりにくいので、眠りにくさを感じます。
グリシンは、深部体温が低下するのをサポートします。就寝前に摂取すると、深部体温が下がりやすくなるので、眠るよう体にシグナルが送られるのです。
これによって、深睡眠への到達時間が短縮されて、質の良い睡眠を得やすくなるのです。
睡眠の質が向上すると、朝はスッキリと目覚め、日中の眠気が軽減されます。また、疲労感も軽減し、作業効率がアップすることも確認されているそう。
単に眠るのではなく、質を考えることも、健康にとっては大切なのです。
お家でグリシンを摂取できる簡単レシピ
グリシンは、えびやほたてなどの魚介類に多く含まれています。お家でも簡単に摂取できるレシピをご紹介します。
キャベツとエビのオイマヨ炒め
材料(4人分)
- キャベツ 1/2個
- むきえび 160g
- 酒 大さじ1(A)
- 片栗粉 大さじ1(A)
- しめじ 1/2パック
- マヨネーズ 大さじ3(B)
- オイスターソース 大さじ2(B)
- 塩 少々
- こしょう 少々
- サラダ油 大さじ2
作り方
- キャベツは一口大に切り、芯の部分は薄切りにします。えびはAで下味をつけ、しめじは小房に分けましょう。
- 耐熱性のビニール袋に1のキャベツを入れ、電子レンジ600Wで3〜4分、少ししんなりするまで温めます。
- フライパンに油を熱し、1のえびを入れて炒めます。えびの色が変わったら、1のしめじを加えましょう。しんなりするまで炒めたら、2のキャベツを加え、サッと炒めて火を止めます。
- Bを加えて全体を混ぜ合わせ、塩・こしょうで味を調整して。