夫婦間のすれ違いやトラブルを防ぐためには?

「妻は家事や育児で負担が増えて大変だと思い、僕は僕で出来ることをやろうと思い、子どものおむつの交換やお風呂洗いやごみ捨てなどをやって負担を軽減しようと思っていましたが、妻から言わせると何も協力してくれない、何もやらないと攻撃されるので、喧嘩が増えました」

「家事育児は、基本的に母親がやるものだと思っている。いつも主体的にやっていないので、育児や家事をしても、結局はこちらに皺寄せがくるので、あまり役に立たない」

このように、子育てを機に夫婦が互いに理解できなくなるのは、よくあることのようです。

そのようなときには、意識して声を掛け合うのが円満の秘訣のようです。

たとえば、「ご飯を作るのは母親だからやって当たり前と思っていない人でも、声に出さないと伝わりません。それが日常的に繰り返されることであっても、『ありがとう』と声を掛け合うことが大切なのではないでしょうか」という意見は、もっともだと思われました。

パパもママも、子どもの幸せを祈っているのは同じです。ですから、時折は時間をとって、互いの意見を聞くようにするのが子育てには必須なようです。

「仲が悪いわけではないし、会話も結構ありますが、子どもが生まれる前の楽しさは減っている気がします」という意見の通り、子どもが生まれると夫婦の関係は一変します。

「口論や衝突を重ねながらも、ようやくお互いが納得し合える着地点を見出せてきたように感じる」という経験者の意見が、家族円満な子育ての近道なのかもしれません。

(イラスト:かとう きょうこ)

「ぴあ中部版」映画担当を経て上京、その後はテレビ情報誌、不動産雑誌・広告などの編集・ライターを務める。著書に『年収350万円でも家が買える』(2014年・彩図社刊)。また、映画監督としては、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭などで注目され、2002年「異形ノ恋」(出演・西川方啓、木下ほうか、寺田農)でデビュー。