国民的人気アニメ『プリキュア』のスペシャルユニット、氷川きよしは『ドラゴンボール』を熱唱!

今年のアニサマで注目を集めていたのが、人気テレビシリーズ『プリキュア』から飛び出した「キラキラ☆プリキュアアラモード サマーセッション」の出演。

同ユニットは、シリーズの最新作である『キラキラ☆プリキュアアラモード』の主題歌歌手と出演声優によって結成されたアニサマ限定のスペシャルユニットです。

©Animelo Summer Live 2017/MAGES.

休憩を挟んでの後半戦一組目となったチーム『キラキラ☆プリキュアアラモード』。先ずは、オープニング主題歌を歌う駒形友梨さんが『SHINE!! キラキラ☆プリキュアアラモード』で登場します。

お菓子の名前が散りばめられたチアフルな歌詞世界と同様に、とても愛らしい姿で客席を大いに盛り上げる駒形さん。

休憩後のトップバッター、しかも、朝アニメの楽曲ということで少し盛り上がりづらい部分もあるのでは……と、イチプリキュアファンとして少し不安を感じていたのですが、そんな心配をしていたことが恥ずかしくなるほど会場の反応も良く、"大きなお友だち"の心も一瞬で掴んでみせる堂々としたパフォーマンスに"プリキュアシンガー"の偉大さを思い知りました。

©Animelo Summer Live 2017/MAGES.

次に続いたのは、"キュアソード"こと宮本佳那子さん。後期エンディング曲である『シュビドゥビ☆スイーツタイム』で、更に会場を可愛いらしくデコレーションしていきます。曲間の「ホイップジェラートカスタード」の掛け声には、自然発生的にコール&レスポンスが発生し、ライヴの熱量が更に上がります。

そして、『キラキラ☆プリキュアアラモード』の主役である美山加恋さん、福原遥さん、村中知さん、藤田咲さん、森なな子さん、そして水瀬いのりさんが、それぞれが演じるキャラクターの"変身"と"名乗り"を経て、ステージに合流。

©Animelo Summer Live 2017/MAGES.

それぞれの声と歌の個性が出たスペシャルバージョンの『レッツ・ラ・クッキン☆ショータイム』で、まさに夢たっぷりの一大エンターテイメントショーを見せてくれました。

『プリキュア』と同じく、国民的人気を誇るアニメ作品の主題歌で場内を爆発させたのが、2日目のサプライズゲストだった氷川きよしさんです。

全身真っ赤なコスチュームで舞台に颯爽と現れた氷川さんは、『ドラゴンボール超』の主題歌『限界突破×サバイバー』で、その美声を会場中に轟かせます。

©Animelo Summer Live 2017/MAGES.

氷川さん、何と言っても歌が上手い! ……いや、演歌界のプリンスとして、若い頃から歌謡界のトップを張っていた氷川さんですから、歌が上手いのは当たり前。如何にも形容力に欠けた感想と思われるかもしれませんが、いざ本人が歌っている姿を目にすると、頭の中には「歌が上手い!」というシンプルかつストレートな感動以外に言葉が浮かばないのです。

拳を効かせた演歌の歌い方とはまた違う、ロックな歌唱法でも、その"ヴォーカリスト"としての表現力とテクニックは些かも揺るぎません。2日目のアニサマのステージに立っていたのは、"演歌歌手"とはまた異なる魅力を放つ超実力派ヴォーカリストとしての氷川きよしさんでした。

突然の大物歌手の登場、そして、目の前で繰り広げられたパフォーマンスに場内は圧倒されつつも、アットホームな雰囲気で演歌界のスターを迎え入れます。対する氷川さんもフランクな語り口で、自身が演歌歌手になった経緯を中心に爆笑トークを展開。『きよしのズンドコ節』をワンフレーズ歌えば、すかさず会場からは「きよし!」のコールが飛び、あっと言う間に観客との間に一体感を生み出します。

©Animelo Summer Live 2017/MAGES.

自身も多大な思い入れがあるという『ドラゴンボールZ』の『CHA-LA HEAD-CHA-LA』でも、影山ヒロノブさんの原曲をリスペクトしつつ、その素晴らしい声量で見事に歌い切ります。

例えば、「かめはめ波」や「元気玉」といった『ドラゴンボール』劇中の名必殺技がもしも音楽になったら、こんな音になるのではないか……。そんな突拍子もない夢想を抱いてしまう程、エネルギッシュでパワフルな氷川さんの歌の力がアニサマで大爆発した名場面でした。