ドロドロ系昼メロのエッセンスを取り込んだ女児向けアニメ
『プリティーリズム・レインボーライブ』

女児向けの同名カード排出型リズムゲームを原作としたアニメシリーズ『プリティーリズム』。今回、ご紹介する『プリティーリズム・レインボーライブ』は、その3作目に当たるアニメ作品です。

原作の『プリティーリズム』自体は、『オシャレ魔女 ラブandベリー』や『アイカツ』等と同じく、カードを使ってキャラクターを可愛くお洒落にデコレーションしてパワーアップさせるという、女の子の夢がタップリ詰まったゲームなんですが、この『プリティーリズム・レインボーライブ』は、アニメ化にあたってトンデモない方向に進化を遂げました。

それは、作劇に昼メロ的なドロドロした女性の感情を取り込んだこと!

劇中では、女性による虐めのシーンが描かれたり、登場人物たちの恋愛感情がかなり入り組んだ三角関係に発展したり、その三角関係の果てに主人公のなるちゃんが失恋してガン泣き(主人公なのに!)したり、果ては、主人公がガチで恋に敗れる展開を経てようやく誕生したカップルが今度は両家の因縁によって恋の行方に大きな障害が生まれたり……と、困難が次から次に起こります。

そう、まさに昼メロ的な展開で、可愛らしいキャラクター(キャラデザは美少女キャラを得意とする有名イラストレーターのokamaさん)と可愛い衣装を着てダンスや音楽で勝負するファンシーな基本設定からは想像もできない過酷なストーリーが繰り広げられるのです。

そして、劇中で一際大きなインパクトを放つキャラクターが、初期~中期のストーリーにおいて主人公たちと対峙するライバルチームのリーダーとして登場する蓮城寺べる……通称"べる様"です。

両親の愛情不足から、全ての面において人の上に立つ完璧な人間でないと気が済まないべる様。本人的にも相当なプレッシャーがかかっているようで、そのストレスのせいか、付き人的に甲斐甲斐しく働く友人でありチームメイトのおとはさんをいびり倒します。

また、そのいびり方というのが、いい年したオッサンの自分が観ていても軽く引くレベルで、本当に凄まじいのです。もう、いい歳をしたオッサンが女児向けアニメを観ていて軽く引くぐらい、べる様のおとはさんに対する仕打ちは酷かったのです!

女児向けアーケードゲーム原作のアニメで、ここまでストレートに女性の怖さや面倒臭さを軸にドラマを展開しただけでも驚きなんですが、その中身もドロドロに濃くて、昼メロがお好きな女性ならば非常に見応えのあるアニメだと思います。

とはいえ、どんな困難が起きようとも、皆で力を合わせて最後は困難を解決し、ハッピーエンドへと導く強さがあるのが『プリティーリズム・レインボーライブ』の素敵なところ。前述のべる様とおとはさんのトゲトゲしい関係も、最終的には感動的な結末を迎えますので、ドキドキしつつもどうかご心配なく! 最後は、皆でハピな~る!!

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