花粉に効果アリ? 「民間療法」あれこれ

医学的に考えると、いちばんポピュラーなのは、不快なかゆみ等を引きおこすヒスタミンの効果を抑える、抗ヒスタミン薬の服用と目薬の差し込みと言われています。

たしかにかゆみ等を引き起こすヒスタミンを抑えることは症状の軽減に有効ですが、あくまで「対処療法」に過ぎません。服薬を怠ったりすると、再発の可能性が高く、原因である花粉に対するアレルギー反応を止めることはできないのです。

そこで考えられているのが、「怪しい民間療法です」民間療法とは、医学的に根拠がないが、効果がある?と謳われているモノです。すこし紹介してみます。

民間療法:1 花粉を浴びまくる

スギ林などあえて出向き、花粉を浴びまくって身体を慣れさせ耐性を付ける?という方法です。怪しさ満点ですね。亜流で花粉を食べるというのもあるらしいですね。

民間療法:2 油を鼻の穴に塗る

油、その中でも馬の油を鼻の穴に塗ると効果的という方法です。ワリと効くといわれていますが、そもそもプラセボ効果じゃないかと疑ってしまいますね。


代表的治療法と、民間療法の一部を紹介しましたが、どちらも対処療法に過ぎないという点では一致しています。ではどうしたら良いのでしょうか。かなり効果的であると言われているのが……

「花粉に負けない身体作りをする、具体的には運動で身体の免疫機能をあげる!」

ことです。

では運動をすると、なぜ花粉に対抗できる身体に仕上がるとされているのでしょうか。

基礎代謝がアップする

運動による筋肉増強効果により、身体の基礎代謝が高まります。代謝がアップすると、身体にたまった余計な水分が排出され、鼻水など、花粉症の症状が軽減されると言われています。

カラダが温まる!

運動すると当たり前ですが、身体が温まってきます。体温が上がると免疫力が高まり、花粉症の症状が軽減されるとされています。

ストレス解消

 運動をすると、副交感神経が刺激され、脳内に精神を安定させるセロトニンというホルモンが分泌され、ストレスの軽減に効果があります。ストレスが解消すると、身体が活動的になり、その結果免疫量が上がると言われています。

でも花粉症の季節にわざわざ花粉の多い外で運動したくないという方は、室内でエクササイズするだけでもいいですし、スギ花粉飛散量の少ない早朝に運動するのも花粉症に苦しむことも無くすごせます。軽い運動でもいいので、続けることが大切ですね。

いかがでしたでしょうか。辛い花粉に苦しんで寝込むくらいだったら、外に出て運動するのもまたよし。お金も掛からず、健康的で、花粉症にも苦しまないかもしれず、まさしく一石二鳥!

人事コンサルタント。大学を卒業後、医療系人材派遣会社(人事)・広告代理店(人事)勤務を経て、密着型人事コンサルティング団体「人事総合研究所」を設立。代表兼主任研究員として、労務相談受付・課題解決に取り組む。得意分野は採用・法務・労務・人事全般の問題解決等、多岐にわたる。