4月からアニメの新番組も一斉にスタートを切りました。今期も沢山のアニメ作品が放映されているわけですが、それに比例して番組の主題歌となっているアニソンも実にバラエティに富んだ楽曲が揃っています。

そんな中でも、「これは、絶対に当コラムで取り上げなければ!」と妙な使命感にも似た思いに駆られ、真っ先に紹介させていただく曲が『カブキブ!』エンディング主題歌の『お江戸-O・EDO-』です。

ご存知ですか? 稀代の傾奇者バンド「カブキロックス」を!

『カブキブ!』は、榎田ユウリさんの同名小説をアニメ化した作品。日本の伝統芸能である歌舞伎に魅せられた主人公、来栖黒悟が校内で「歌舞伎部」を設立し、仲間と共に歌舞伎に情熱を捧げる姿を描く青春ストーリーです。

キャラクター原案を人気漫画制作集団のCLAMPが担当しているということで、始まる前から注目をしていたアニメファンも多かった作品かと思います。

そんな『カブキブ!』のエンディング曲に使用されているのが、絶大なインパクトを誇る『お江戸-O・EDO-』。10代、20代のアニメファンには、馴染みが薄い曲かもしれませんので、解説をさせていただきますと、この曲は1990年に「カブキロックス」というロックバンドがリリースした同名曲のカヴァーです。

その昔、アマチュアバンドが出演する『三宅裕司のいかすバンド天国』(通称『イカ天』)という音楽バラエティ番組が放映されており、この番組をきっかけにして日本全国にバンドブームが巻き起こったことがあるのですが、カブキロックスもこの『イカ天』への出場で人気に火がついたバンドの一つ。

メンバー全員が白塗りに隈取メイクで、更に、ド派手な和装で演奏するという視覚的な衝撃度が絶大な超個性派バンドでした。