子どもの便秘には「朝のうんちタイム」と「踏ん張り台」を!
杉原先生は、親が子どもの生活リズムや食生活を整えてあげることが大切だと話します。
そこで、行動面の対策として、次の方法を教えていただきました。
朝食をしっかりとってトイレに行く時間を確保する
まずは、朝食をしっかり摂ること。そして、朝、トイレに行く時間をきちんと確保すること。そのためにも、夜ふかしや寝坊は厳禁とのこと。
規則正しい生活習慣と規則正しい排便習慣を心がけたいものです。
便器に座る習慣を身につける
かといって、子どものストレスになるような排便を強制する声かけはNG。
便器に座るのは、長くても10分程度に留め、まずは便器に座る習慣を身につけ、便が出たら子どもと一緒に喜んであげることが大切だといいます。
踏ん張り台でうんちを出しやすくする
洋式トイレの場合、「踏ん張り台」に足を乗せることで、直腸がまっすぐになり、うんちが出やすくなる場合があるそうですよ。
子どもの便秘におすすめの食事は「食物繊維」
そして、食事面からの対策も教えていただきました。
杉原先生によると、便秘解消にはバランスの良い食事が大切で、特に食物繊維を積極的に摂るといいそうです。
食物繊維には「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」があり、「不溶性食物繊維」は、水分や老廃物などを吸着して、便のカサを増し、腸を刺激してぜん動運動を活発化させ、排便を促す役割があるそうですよ。
朝ごはんと言えば、パンやご飯など炭水化物中心の食事になりがちですが、食物繊維が豊富に含まれている野菜やきのこ類、海藻類、果物などの食品を一緒に食べるのを杉原先生は勧めます。
具体的には、どんな食材がいいのでしょうか?
きのこ類
杉原「中でもおすすめしたいのが、手軽に食べられるきのこ類。
特にまいたけは、食物繊維が豊富なのはもちろん、骨の生成や風邪予防、アレルギーの抑制効果など、子どもの成長と健康に欠かせないビタミンDも豊富に含まれています」
根菜類
杉原「成長期の子どもにとって、よく噛むことは大切です。よく噛む必要のあるごぼうなどの根菜類もおすすめです」
ネバネバ食材
杉原「納豆・オクラ・めかぶなどのネバネバ食材もおすすめです。ネバネバ食材といえば納豆を思い浮かべますが、オクラやめかぶなどにも食物繊維が含まれています」
乾燥ワカメ、キウイ、ブロッコリー
杉原「その他、乾燥ワカメ、キウイ、ブロッコリーもおすすめです。乾燥ワカメは麺類などに追加し、キウイはデザートに、ブロッコリーはお弁当やサラダに、手軽に取り入れられます」