小学校の特に高学年以上になると、行動範囲も広がり、子どもだけでお金をもってお出かけする機会も多くなります。
そこで、親の知らないところで“思わぬトラブル”が起きていることも!?
友だちにおごったり、おごられたり、ちょっとお金を貸したり借りたりすることがトラブルに発展することもあります。
今回は、そうなる前に家庭でできる対処法についてわかりやすく解説します。
子どもにお金を渡す際の注意点についても紹介しますので、参考にしてみてください。
珍しいことじゃない!? 子ども同士の「おごり・おごられ」
実際に、子ども同士の「おごり・おごられ」に悩んだお母さんのエピソードをご紹介します。
「娘がお友達に『お昼ご飯をおごってあげる』と言われて、コンビニでお弁当を買ってもらいました。
帰ってきた娘から報告を聞き、お友達のお母さんに『返金したい』と連絡したところ、そのことを知らなかったことがわかりました。
今回は大きなトラブルには至りませんでしたが、これからどのように対処していけばよいでしょうか…」
子ども同士で「おごり・おごられ」が続くとどうなる?
始めは些細なことと思っておごってもらったとしても、おごってもらったことに「お返し」しなくてはいけないかな?という気持ちが出てきます。
おごってもらったお友達から「今度は買って(おごって)くれる?」だったり、別の機会に「この前買って(おごって)あげたから、言うこときいて」などと言われることも出てくるでしょう。
そうすると、友達関係のバランスが崩れて上下関係ができてしまったり、だんだん金額が大きくなり、感覚も麻痺した要求になっていったりして、いじめにつながる可能性もあります。
トラブルを防ぐために
このような「おごり・おごられ」について子どもに伝えるときは、気持ちを尊重しながらじっくり話すことが大切です。
保護者の目が届かないところで想定外のことが起こると、どうしても感情的になりがちですが、冷静に対応し、なにがNGだったのかを話しましょう。
家庭によってお金についての考え方は異なるので、自分の家での考え方やルールを伝えていきましょう。
おごったり、おごられたりするのがなぜいけないのかを話し合い、そして「誰かがお金をもっていなければ、他のみんなも一緒に我慢する」などのルールも明確に定めていきましょう。