夫の金銭感覚への苛立ち、妻たちはどう対処した?

お互いの金銭感覚の違いから、夫のお金の使い方にイラッとしている妻はどのように対処しているのでしょうか。

小遣いでやっている分は大目に見る

小遣いのほとんどを飲み代に使っている夫にイライラし、いちいち口出ししていましたが、小遣いくらいは自由に使わせてあげようと思い、大目に見るようになってから夫婦関係もうまくいくようになったと話すのは東京都在住、41歳専業主婦のSさん。

飲んでばっかりいて小遣いが足りないと言い出したら文句を言いますが、今のところそれはなく、小遣いの範囲内できちんとやりくりをしているため、夫が何に使おうと目をつぶっていると言います。

Sさんは、家計も夫婦関係も夫の仕事もうまくいくコツは、「小遣いは自由に使わせる」ことにあると気づいたそうです。

将来について夫婦で話し合う

12歳になる息子が動物好きで将来は獣医さんになりたいという、明確な目標を口にするようになるまで、夫婦で将来のお金のことで話し合うことはありませんでした。

しかしさすがに子どもにかかるお金のことなので、真剣に夫と話し合いました、と話すのは、小遣いどころかカードキャッシングまでしてパチンコをしていたという夫を持つ東京都在住、38歳パート主婦のMさん。

子どもにかかるお金が具体化されると、親としての責任を自覚したせいか、夫はこれまでのお金の使い方を見直すようになったそうです。カードキャッシングは論外ですが、子どもの将来のために夫は趣味のパチンコを止め、ゲームセンターで我慢するなど節約志向になったとMさんは言います。

妻がどれだけ節約を意識した行動をしていても、夫がそれに反する行動をしていては貯まるはずがありません。お金の話は夫婦であってもあまり気が進む話ではありませんが、きちんと話し合い、お互いが同じ志でなければ貯められませんし、お互いがイライラするだけです。話し合いは大切ですと、Mさんは言います。

ファイナンシャルプランナーに相談した

夫の浪費癖は何を言っても治らないと思ったので、思い切ってお金の専門家であるファイナンシャルプランナーに夫婦で相談に行きました、と話すのは東京都在住、36歳専業主婦のDさん。

近所の商店街にある保険の窓口にフラッと相談に立ち寄った際、親身に相談に乗ってくださったファイナンシャルプランナーさんに「夫に問題がありますから、今度連れてきてください」と言われたのを機に、一緒に相談に行ったそうです。

そこで言われたことは「このままでは、子どもの教育費、老後資金においてピンチ」だということですが、厳しい現実を叩きつけられたことに目覚めたのか、それ以降は節約志向になったとDさんは言います。

お金のプロが言う言葉が夫には身に染みたようで、思い切って行動して良かったようです。Dさんのように、夫婦できちんと話し合いが出来ない場合は、ファイナンシャルプランナーなどの第3者の力を借りるのも良いですね。

長年培ってきたお金の使い方はある意味習慣であり、癖でもあります。それを変えることはとても難しいことですが、意識し行動することは努力によって出来るものです。

配偶者のお金の使い方の不満が夫婦の溝を作ってしまわないよう、金銭感覚だけは同じでありたいものですね。

<参照>SUUMOジャーナル「夫婦の暮らし方に関するアンケート

ライター。不動産会社に10年ほど在籍し、賃貸営業、賃貸事務、売買仲介、売買仲介事務、不動産管理営業、不動産管理事務など幅広く経験。現在も不動産会社で勤務しており、おもに賃貸仲介をメインで活動中。好きな言葉は、「根拠のない自信はおおいに結構。それを裏づける努力をするべし」。二児の母でもある。