ナチュラルなマインドコントロールとは!?
――ちなみに、5歳さんから見て、奥様が持っているテクニックって、どんなものがありますか?
5歳「あのー、ここから僕が言うことは『ハピママ*』の読者の方たちの望むことから、かけ離れた意見だと思いますけどいいですか?
僕は犯罪心理学とか洗脳、マインドコントロールの本とかが好きで読むんですけど、嫁がナチュラルにマインドコントロールの手順を僕にしているんですよね」
――ナチュラルにマインドコントロール(笑)!? どういう手順なんですか?
5歳「これ大丈夫ですかね(笑)?
まずマインドコントロールの基本って罰と報酬。わかりやすく言うとアメとムチなんですよね。あと恐怖」
――まさに奥様の場合“ツン”と“デレ”がありますよね。
5歳「そうですね、でもツンデレくらいだとまだ可愛いですね、まだ足りないです。圧倒的な恐怖です。
例えばまだ結婚して間もない頃、独身気分が抜けてない僕は飲み会で遅くまで飲んで、帰宅すると嫁が鬼の形相で待っていました。そして正座をさせられて『お前はもう家庭を持っているんだぞ!』と明朝まで説教されました。足も痛かったし、本当に怖かったです。
で、僕は思いました。
『これからはあんまり飲みに行けないな』と…」
――恐怖がかなり強めなんですね(笑)。確かに、そもそも旦那さんが指示待ちな時点で奥さんはまだ支配下に置けていない感じがしますね。完全に尻に敷けば、旦那さんが奥さんの気持ちいいように動いてくれる…ということなのかも。
5歳「僕が言うのもなんですけど、指示待ちオットはしつけが出来てないのかなと思います。ナメてるんですよ、嫁を。
僕はしっかり調教されているので、帰宅したときドアノブを握った瞬間に嫁の機嫌が悪いのがわかりますからね。それくらい敏感です。
指示なんて待っていられません。『こっちから動かないと!』と思ってます。原動力は恐怖です」
――でも、説教を受けて逃げ出すとか離婚してやるとかでなく、ちゃんと奥さんの言うことをきいて飲みに行かなくなるというのは、やはり前提として愛情あってのことですよね。
5歳「いや、そこはキレイにまとめてほしくないですね。恐怖は愛情をも超越するという話です。それくらいのパワーがあるのです。
最初にも言いましたが結婚生活は主導権争いです。
普通のお嫁さんなら旦那が飲み会に行って遅くなったら最初の頃は怒るけど、じきに諦めて『あんまり遅くならないでね』と譲歩してしまうのですが、そこが間違いなのです。何度でも何度でも正座をさせて明朝まで説教するんですよ。
繰り返し罰を与えるのです。これもマインドコントロールの基本です」
――すみません、ついキレイにまとめようとしてしまいました(笑)。あくまで恐怖が大事なんですね。
5歳「マインドコントロールの話をし出したらキリがないのですが、そのほかにも情報の遮断、孤立化、ここしかないんだ、と思わせるプロセスなど色々とあるんですけど、長くなりそうなので、今回はアメとムチと恐怖の話に絞りたいと思います」
――その手の本がお好きというだけあって、専門的ですね(笑)。前書きには、「乱暴に見える言動も愛情に見える」とありましたが、その「愛情が感じられるかどうか」の境目ってどこにあるんでしょう?
5歳「さっきから恐怖恐怖と言いましたが、アメの部分がめちゃくちゃ大切だという話です。あえて言えばそこに愛を感じられるかという話ですね」
――漫画にも描かれているような、ツンデレな奥様の“デレ”の部分でしょうか?
5歳「そうです、デレの部分です。
これも言ってしまえばマインドコントロールの話になってしまうのでしつこくてスイマセンが、ムチを与え続けると少しのアメ=ご褒美がめちゃくちゃ甘く感じます」
――最近の奥様のデレたエピソードって、何かありますか?
5歳:風呂上がりに梨をむいてくれました。
――えっ、それは、デレなんですか(笑)?
5歳「『ほら、梨だよ』って。それくらいで僕はめちゃくちゃ嬉しいです。
ごめんなさい、求められているデレエピソードじゃないことくらいわかってます。でもそれくらい嫁の優しさに敏感なのです。
僕にとっては嫁が梨をむけば、デレなんです。
あと、普段8時半まで寝ている嫁がちょっと早起きして目玉焼きを焼いてくれていれば、僕はその日、一日中幸せな気分です。
幸せのハードルが異常に低いんです」
――(笑)。ちょっとしたことに幸せを感じられるのは大事ですね。
5歳「そうですね、ポジティブに捉える事にしてます。
いつの間にか『結婚生活とマインドコントロール』という話になっていましたが、大丈夫でしょうか」