上手な使い方も伝える
電子マネーをはじめ、各キャッシュレス決済の特徴を理解したあとは、そのメリットや上手な使い方について教えると、キャッシュレス決済についての理解が深まります。
その際には、各決済により支払いのタイミングが異なることや、残高確認についてもしっかり伝えていきましょう。
1.最大のメリットはポイント還元
キャッシュレス決済の魅力の1つにポイント還元があります。多くの場合、支払い金額に対してポイントが貯まり、買い物などに利用することができます。
キャッシュレス決済はお店の方にも管理がしやすくなるといったメリットがあるので、利用者にもそれを還元するようにしているのです。
2.支払いのタイミング
利用するキャッシュレス決済により、前払い・即時払い・後払いと支払いのタイミングが異なります。
子どもが持つことの多い電子マネーは前払いが主流なため、事前にチャージしておかないと利用できません。
3.履歴確認
キャッシュレス決済は現金と違い、どれだけ使ったのか、どれだけ残高があるのか、すぐにはわかりにくいです。
スマホやパソコンで利用明細や残高を確認できることも教えてあげましょう。
ただし自動で記録されている利用明細を見れば、その時だけでなく、過去にもいつどこでどれくらい使ったか確かめられます。
方法さえ知っていれば、むしろ履歴についてはキャッシュレス決済の方が確認しやすいかもしれませんね。
現金もキャッシュレスも大切なお金
キャッシュレスについて特徴や使い方を教えていく必要がありますが、子どもに必ず伝えてほしいことは、現金もキャッシュレスも、どちらもおうちの人が働いて得た大切なお金であるということです。
特にキャッシュレスはお金を使ったという感覚がわかりにくいため、大人もそうですが、思った以上に使いすぎてしまう可能性があります。
今後、どんなお金であっても、よく考えて使える人になってほしいですね。
しかし、教えたいなと思っても、おうちでキャッシュレス決済について教えるのはなかなか難しく、中でも普段の生活の中で見せられない、キャッシュレスを使ったときのお金の流れはどのように説明したらいいのか悩みます。
そんな方は、親子でマネー講座に参加し、プロの力を借りるのも一つの手です。
夏休みイベントとして「親子で学べる!本で調べる!未来のお金(キャッシュレス)」の講座が今夏、オンラインで開催されます。いろんなキャッシュレス決済を子どもたちに疑似体験してもらい、保護者と一緒にお金の流れも確認できる内容です。
また。講座後も子ども自身が調べて理解を深められるよう、お金について学べる書籍の案内も。
7月24日~8月20日まで計24回開催され、参加費は1家庭2,000円です。長い夏休みの自由研究として、お金のことを調べ始めるきっかけにもなります。
みんなでキャッシュレス決済について学び、未来に向けて大きく一歩踏み出していきましょう。
【執筆者プロフィール】大岡 美紀
キッズ・マネー・ステーション認定講師、ファイナンシャルプランナー、マイライフエフピー認定講師・認定ライター
大阪府在住。一児の母。「お金について考えることの大切さ」を多くの人に知ってもらうため、子ども向け・親子向け・ママ向けのマネー講座や、マネーコラムの執筆をしながら、子どもとママのFPとして活動中。得意分野はキャッシュレス・初心者向け投資。