夏休み中も規則正しい生活を、と心がけてはいても、やっぱり乱れてしまいがちな生活リズム。
そんな気のゆるみがお財布のゆるみにつながらないよう、この夏休み中に親子でしっかり「お金」について話す時間をつくってみてはいかがでしょうか。
小学生低学年のうちは公園等で遊ぶことがほとんどですが、高学年にもなると、子どもの交友関係や行動範囲が広くなり、保護者の目が行き届かなくなります。
その分、子ども自身が判断していく機会が増えるので、その前に子ども同士で出かける際の、家庭内での「お金のルール」を話し合っておきましょう。
お祭りで散財!?
筆者の息子が小学2年生当時、PTA主催のお祭りが小学校で開催されたときのことです。
各クラスの保護者がそれぞれ出店を担当し、私は「スーパーボールすくい」の受付担当となりました。
一回200円のスーパーボールすくいは子どもたちに大人気!受付前は長蛇の列で、子どもたちが次から次へと小銭を握りしめてやってきます。
楽しんでくれるのは嬉しいのですが、その中に何度も繰り返し列に並ぶ子がいて、合計で1,500円近くもつぎ込んでいたのです。度々「大事なおこづかい、足りなくならない?」などと声掛けしましたが、その子は「だいじょーぶ!」と笑顔で応じてはまた列に並んでしまいます。
担当者同士で打ち合わせて、急きょ「お一人様2回まで」というルールを設けましたが、その子の親御さんは我が子がそんなにつぎ込んでいるのを知ったら仰天されるのでは…と心配になりました。
お祭りなどの場の雰囲気に流されて、お金を使いすぎてしまうことのないよう、事前にしっかりと家庭内で話し合っておくことの必要性を感じた出来事でした。
子ども同士で出かける際の「お金のルール」
我が家の小学4年生の息子は、友達と公園で遊ぶときのお菓子やジュース代には自分のおこづかいを使っています。
そこで定めている我が家の「お金のルール」と、その理由はを紹介します。
1.おこづかいの中から、自分で決めた金額(300円~500円の範囲内)以下を持っていくこと
理由:大きなお金を持ち歩くと、紛失したり使いすぎたりする可能性があるため。
2.買い物をしたら必ずレシートをもらい、おつりの金額を確かめること
理由:レシートを見て、金額を確認する習慣をつけるため。
3.エコバッグ、水筒を持っていくこと
理由:レジ袋は買わないなど、普段からコスト感覚を持てるようにするため。
4.お金の貸し借りはしないこと
理由:友達同士でのトラブルになる可能性がある為、原則禁止としています。
交通費が足りず友達が困っている場合といった例外を除き、安易に貸し借りしないよう伝えています。
5.おごったり、おごってもらったりしないこと
理由:お金の貸し借りと同様、友達同士でのトラブルになる可能性がある為、原則禁止としています。
ただし、アレルギーに配慮しつつ、自分で買ったお菓子を友達とシェアして食べるのはOKとしています。
6.お金のトラブルにあったら、すぐに家族に相談すること
理由:お金のトラブルは子どもだけでは対処が難しいことも多いため、大人への相談がとても大切です。
「独立行政法人国民生活センター」のホームページでは、身近な消費者トラブルの事例が参照でき、最近のお金のトラブルの傾向などがタイムリーに把握できます。
近年急増している、オンラインゲームの高額課金や架空請求などの事例を共有し、もしお金のトラブルに巻き込まれたり、困ったりしたことがあれば、一人で悩まずすぐに相談するようしつこいくらい伝えています。
どれも当然のようですが、ルールは理由あって定めていること。こちらは伝えたつもりでも、子どもにはきちんと伝わっていないことがありますので、根気強く重ねて伝えるようにしています。