SNSに溢れる楽しそうな親子の写真。でも、実際「子育てが、楽しくて楽しくて仕方がない」そんな風に考えられる人は多くはなく、むしろ少ない気がします。
「親になる」とは一体、どういうことなのでしょうか。
書籍『発達障害に生まれて(ノンフィクション)』のモデルの立石美津子が考えてみました。
子どもが成人して振り返ってみたら、「子どもに構ってやれていたあの頃が華だった…」と楽しい思い出になるかもしれませんが、その渦中にいる時はそんな風に考える心の余裕なんてありません。
更に、子どもが大きくなってもまだ悩み尽きない人も数多くいます。
特に我が子がまだ幼児だと「子どもが言うことを聞いてくれない」、「熱が出たと保育園から電話があり、仕事を早退しなくてはならなくなった」など大変なことばかりに感じるものです。
終わりが見えない「子育て」
子育てって終わりが見えません。
ママになる前は抱っこひもやバギーで子どもを連れている人を見ると、自分の将来の姿を重ねて夢見ます。
そして、出産直後は「生まれてきてありがとう」、「自分の命より大切な守るものが出来た」と感じる人も多いです。
でも、それは実は親としての苦労の始まり。
特に小学校に上がるまでは…
・他の赤ちゃんと比べて離乳食を食べる、食べない
・立つのが早い、遅い
・オムツが外れた、外れない
これらの“我が子と他の子を比べる病”にかかり、日々、悩みに追いかけられている感じになります。
また、入学後は勉強が出来る、出来ないと成績のことが気にかかり、中学になると進路の問題にぶつかり…ふと「一人でいた頃の方が気楽だったかも」とシミジミ思うことも。
子どもが20歳になったら法的には未成年ではないので「子育て終了」かもしれませんが、実際は子どもが何か事件を犯したら「どんな家庭で育ったか」とマスコミは親に取材します。
また、子どもが大人になっても「就職先が決まらず、非正規雇用」、「いつまでも結婚しない。孫を抱いてからあの世に行きたい」など気がかりなことがあります。
子どもが何歳になっても、いつまでも親は親なのですね。