親になる=子どもという「フィルター」がセットされること
人は周りで起こったことよりも、そのことを自分の脳がどうとらえるかで幸せを感じたりそうでなかったりします。親になるとそこに「子どもフィルター」がセットされます。
わが子がいじめにあったり、登校拒否をしたり苦しんでいると、親はそのことで頭が支配されてしまい何をやっていても“心ここにあらず”の状況に陥ります。
子どもの状態で、親自身も影響を受け気持ちが沈んだりハッピーになったりします。でも、それは母性がありしっかりママをしている証拠です。
それが「親になる」ということなのかもしれませんね。
毎日子どもにご飯を食べさせてお風呂に入れている、寝かしつけをしているだけでしっかりと親業をしているということです。「子どもにこうなってほしい」と思うのは親としての愛情があるからなのです。
筆者は長く独り身で、パートナーが出来てからも不妊症で治療していました。子どもがいることで自分の人生は薔薇色になると思い込んでいました。
けれども、子どもが出来たら出来たで毎日悩んでいます。子どもは自分の命であり、宝であり、生き甲斐ですけれども、同時に心を掻き乱す元凶です。
でも、それが親になるということなのだとシミジミ思います。
息子は知的障害のある自閉症で20歳になりました。まだまだ親業は続きますが、昔よりは心の余裕が出来てきたように思います。
人の親になるということは、自分以外の誰かのために生きるということなのかもしれませんね。
関連記事