お父さんとのお風呂をやんわり断りたい子ども
「お父さんとお風呂に入りたくない」というお子さんからの依頼。断り方をさよたんていに聞いているあたり、ハッキリと父親に「イヤ」と言わないとても優しい子なのかもしれません。
依頼人の年齢や性別はわかりませんが、パパの気持ちを考えたらちょっと切ない気持ちにもなりますね。きっと、パパ側からみたらまだまだ赤ちゃんのように思えているのかも。でも、依頼人はもう「お父さんとは入りたくない(一人で入りたい)」と思うほどには成長しているんです。
ただ、そのことをストレートに伝えると父親を傷つけてしまうかも……と懸念して、今回さよたんていに依頼してきたのかな、と推察されました。
さよたんていの回答は、とっても明快で前向き。「一人でお風呂に入れるようにせいちょうさせてくださいと言いましょう」。
「一緒に入りたくない」と否定されるのではなく、「私を(僕を)成長させて」と言われたら、ちょっと自分の手を離れたような寂しい気持ちにはなるものの、イヤな気持ちになる親はいません。これは完敗です!
そして、それとは別におなじみのネコちゃんのイラストとともに添えられた「お母さんと入れば?て言ったら?」のコメントにも笑ってしまいますよね。
夫婦の時間もまた大切なもの。子どもはいずれ成長して手を離れていくものですし、子ども一辺倒ではなく夫婦の仲もしっかり繋ぎとめておかなきゃ、と考えさせられてしまいました。短いコメントの中に深みがある、さよたんていの回答の醍醐味です。
さよたんていもふだんは小学5年生の子ども。子どもの悩みは、大人の複雑な人間関係などの悩みよりはもしかしたら回答しやすかったかもしれませんね。
9月10日発売の「さよたんていのおなやみ相談室」には、いつもは依頼人からのお悩み相談に答える側のさよたんていが、自分が気になることを周囲の大人たちに“逆調査依頼”するコーナーもあります。子どもらしい依頼内容に、そういえばさよたんていもふつうの小学生だったんだ!と気づかされる内容になっていますので、こちらもぜひチェックしてみてくださいね。
また、ハピママ*では、書籍のあとがきを担当しているさよたんていのお母様にインタビュー。さよたんていが探偵業を始めたきっかけや、ふだんの姿などについて、たっぷり聞いています♪ 近日公開なので、お楽しみに!
書籍概要
「さよたんていのおなやみ相談室」
著者:さよたんてい 発売日:2021年9月10日(金)価格:本体1345円+税 造本体裁:四六判 256ページ