飲食店でイヤイヤ発動!やってはいけない親の対応・ベストな対応
ファミレスなどの飲食店でも、食事中などに子どものイヤイヤ・かんしゃくが起こると、大変なことになりますよね。大きな声で泣き叫んだりすれば、店を出なければならなくなることも…。
こんなときのNG対応とベストな対応も教えていただきましょう。
上野「食事中のマナーについては、注意をしたり、叱ったりするのは逆効果。
子どもに『~しないの!』という否定的な言い方で注意をしても、『じゃあ、どうしたらいいのか?』を、子どもはイメージできません」
例:子どもがお皿を叩く、大きな声を出すなどしたとき
NG対応
注意したり、叱ったりするなど否定的な言い方をする
「お皿を叩かないの!」「うるさいわよ!周りの人が迷惑でしょ!など
OK対応
・やり方を教えたり、お手本を見せたりしながら一緒にやってみる
・「スプーンはこうやって使うのよ」と食べ方を知らせながら一緒にやってみる
・ママが小さな声で「アリさんの声でお話ししようね」と言いながら手本を見せ『して欲しい行動』を言葉で伝える
など
上野「そして、できたらほめる、できたことを認めることが大事です。
子どもはママを怒らせようと思っているわけではないので、正しい行動に導く伝え方がポイントです」
外で「イヤイヤ」したときの対応のポイント
外で子どものイヤイヤが起きたとき、全般的にどんなことに注意して対応すればいいでしょうか。上野さんにポイントをうかがいました。
上野「外では周りの目が気になって、いつもより強い口調で、子どもを押さえつけるような対応をしてしまいがち。でも、それは逆効果です。
イヤイヤ期の子どもは、行動を叱って何とかしようとすればするほどイヤイヤが激しくなってしまうのです。
子どもが『○○したい!』『○○は嫌だ!』と気持ちを主張することは、成長しているという喜ばしい姿。
実際に、全部を言うとおりにはしてあげられないけど、ママがひと言『○○したかったんだね』と、子どもの気持ちを受け止めるだけで、子どもの気持ちは落ち着くこともあります。
ダメ出しではなく『受け止める言葉』をかけましょう。ポイントは次の3つです」
1.してはいけないことを言うのではなく、して欲しいことを伝える
2.「こんなとき、どうしたら良いと思う?」と子どもに問いかける
3.「○○と○○、どっちにする?」と子どもに選ばせる
上野「子どもと外出をする前に、きちんと話をして約束をすることも大事です。
『お店の中では、大きな声で叫んだり、泣いたりしないようにしようね。お買い物している人がびっくりしちゃうから』など。まだ理解できない年齢であっても、きちんと理由を伝えることが大切です」
イヤイヤ期に起きる外でのイヤイヤやかんしゃくは、子育て中の多くのママにとって頭の痛い悩みであり、ストレスを感じることもありますが、今回のアドバイスを活用すれば、子どももママも笑顔になれそう! ぜひトライしてみてくださいね。
【取材協力】上野 里江さん
保育士歴30年。子どもに関わる大人を元気に笑顔に!をモットーに保育士としての知識と経験にコーチングのスキルを活かしコミュニケーション講座や研修、相談を行っている。都内認可保育園園長も務めている。