仕事と子育ての両立をサポートする保育施設として注目されている「めばえ保育ルーム三鷹台」。独自の保育法によって、子どもが自ら積極的に「やってみたい!」といろんな経験をしたがるようになるのだそうです。

保育士さんたちはどんな風に子どもと関わっているのか、探ってみました。

内閣府も視察に訪れる「めばえ保育ルーム三鷹台」って?

いま、政府は待機児童問題の深刻化から、対策の一環として「企業主導型保育事業」を行っています。企業が保育園を設置・運営する場合に費用が助成されます。

企業主導型の保育園の特長としては、親が仕事と子育てを両立しやすいよう、例えば「延長保育、夜間や土日の保育、短時間・週2日のみの利用」などの柔軟な保育サービスを行っているところにあります。

その企業主導型保育事業の好例として注目されている保育園の一つが、東京都三鷹市にある「めばえ保育ルーム三鷹台」です。婚活支援などを行う株式会社パートナーエージェントが設置・運営している保育園です。

2017年7月26日には加藤内閣府特命担当大臣(当時)が視察に訪れ、園の様子を見学し、園児たちと交流するなどして実態を把握したそうです。

働く親に嬉しい制度と頼れる保育士

めばえ保育ルーム三鷹台には、働く両親にとってメリットのある、次のような特長があります。

  • 保育時間が月曜日~土曜日の7:30~20:30と長め。
  • 保育料は一般的な認可・認証保育園と同程度かそれ以下。

また、制度だけでなく保育士にも特長があります。

保護者との意思疎通や情報交換がしっかりできるように、全員コーチングスキルの研修を受けていたり、保育士が保育そのものに専念できるようアナログな業務をIT化したり、保育士が撮影した画像を、保護者がスマホの写真共有アプリで確認できるようにしたりと、時代に合わせたサービスを展開しています。

「脳の発達」を意識して子どもと接する

そして気になるのが保育の仕方。めばえ保育ルームでは「子どもの脳の発達を意識した接し方・関わり方」を実践しているのだそうです。その具体的な方法をめばえ保育ルーム三鷹台の平澤園長に尋ねてみました。

平澤園長(以下、平澤)「人の発達には順番というものがあります。例えば寝返りを打つという行動一つをとってもある日突然、運動機能が発達してできるようになるのではなく、すべてはまず脳の発達が先にあります。脳の発達の過程で無数の神経回路が形成され、神経や筋肉が連動して初めてできるようになるのです。

めばえ保育ルームでは、この脳の発達を意識し、目の前のお子様を見ながら今どのような刺激があれば次の発達につながるのかを考えます。握ることなのか、つまむことなのか、引っ張ることなのかなど、どんな活動を取り入れていけば成長が促されるのかということを考えながら環境を整えています」