「今の夫は仕事が忙しく、お付き合いは2年ほど続いていましたがとても結婚を言い出せる状況ではありませんでした。
でも、私も30歳が目前になって、『このまま彼氏の状態に付き合っていたらいつまでも結婚できない』と考えるようになって。
かといって結婚情報誌をテーブルに置いたりプロポーズされた友人の話を持ち出したりするのは、彼氏にとって負担でしかないだろうなとも思いました。
考えた末に、『大変なのは承知で言うけど、私はあなたと結婚したいと思っているの。もしあなたもそのつもりがあるなら、年末までに返事をちょうだい』とLINEで伝えました。
ちょうど私の誕生日を祝ったあとで、年末まで3ヶ月。
これでNOとなったら潔く諦めようと思い、それ以降はいっさい話題に出さず過ごしました。
LINEを送ってから、彼氏は私からちょっと距離をとるようになり連絡が減って、やっぱり結婚を迫るような彼女じゃ幻滅したかもな、と思っていたのですが……。
会わないだろうと思っていたクリスマスに彼氏からディナーに誘われて、いよいよ“最終通告”を受けるのかと重たい気持ちで向かったら『こんな状態の俺でも結婚相手に考えてくれてありがとう。待たせてごめん』と指輪を渡されました。
私の気持ちを知ってから彼氏は既婚の友人たちにいろいろと相談していたらしく、『○○となら支え合って生きていける』とプロポーズを決めたそうです。
『君からは年末までにと言われたけど、クリスマスまでに返事をするって決めていたから、集中できた』と後で聞かされましたが、忙しい人ほど期限を決めるのが逆に考えやすいのかも、と思います」(31歳/事務)
男性にとって、彼女から結婚を急かされることほどプレッシャーのかかる事態はありません。
仕事が忙しいならなおさら煩わしいと思うのも予想されますが、そうならないのは彼女の口からはっきりと結婚の意志が出たからで、期限を決めるのもそれだけ本気の証拠とわかるからです。
だから男性は「自分のこと」として受け止め、仕事と並行して彼女との結婚を考えることができるのですね。