男の子兄弟を持つママの一日は短い…。それでもリフレッシュすることは可能?

――慌しい日々のママがリフレッシュするにはどうしたらいいですか?

小宅さん「まずは、自分の時間を認識することが大切です。自分の時間を『作る』のではなく、料理中やテレビを見ているとき、子どもと散歩をしながら花や空を眺めているときなど、なんでも良いので、『今この瞬間は自分だけの時間。自分だけの空間』と認識してください。

子どもが後ろで騒いでいても、子どもと同じ時間を過ごしていても、こうした『自分の時間』を常に認識することが大切です。

夫に子どもを預けて外出したり、たまには育児も家事も忘れてリフレッシュしたいというのが正直なところではあると思いますが、それは決して簡単なことではありませんよね。

だから、毎日5分でも10分でも『自分の時間』を認識していくことが、毎日出来るリフレッシュであると思います」

確かに、子どもを祖父母や夫に預けるのは難しいというママは多いですよね。自分の時間を作るということも決して簡単なことではないため、日々の生活の中で『自分の時間』の瞬間に気づき、認識することが重要なのでしょう。

できれば落ち着いて過ごして欲しいのがホンネ……。そのためにはどうしたらいい?

――子どもたちが落ち着いて過ごしやすくするためには?

小宅さん「子どもたちにはそれぞれテリトリーがあります。一部屋の中に、共有空間とテリトリーを設けてあげると冷静さを取り戻したりします。

お互いに専用の空間があればケンカになりにくいですし、共有空間にいるときは仲良くやろうね、というルールを設けてあげると良いと思います。

ただ、空間を分けるといっても、お互いの顔が見えなくなるほど完璧に分けるのではなく、低めの棚などを利用して、お互いの顔は見えるようにすることが大切です。

別々で遊んでいるけれども、一緒にいる、というような距離感を保つことで孤立感もありません」

部屋の中にそれぞれの専用スペースと共有空間を設けると良いとのこと。そして、共有空間でのルールも設定することで、ケンカへと発展しにくくなるのだそうです。

小宅さんからのメッセージ

小宅さん「子育てに正しいとかはありません。自分が正しいと思うことを行ってください。他人に振り回されることはありませんからね。他人や他の子どもたちと比較しなくても、答えは子どもたちが出してくれます。

自分を信じてほしいということが私が伝えたいことです」

つい、他の子どもたちと比べてしまうママは多いと思います。

しかし、小宅さんは自分を信じ、自分が正しいと思う育児をしてほしいとのこと。今一度、自分と向き合い、自分が正しいと思っていることは何なのかについて考えてみると良いかもしれませんね。

毎日ストレスが多い男の兄弟を持つママ。

しかし、それは日ごろの生活の中で改善することは可能であると小宅さんは話してくれました。

今回ハッとさせられたママや、自分と見つめ直すきっかけになったママは多いと思います。一度、自分の生活にも目を向け、子どもたちともしっかりと向き合ってみると、ストレスや負担の軽減へとつながるでしょう。

取材協力:わかばカウンセリングルーム 小宅 美那子