男の子を育てていると、電車を好きになってひたすら踏切を眺めたり、戦隊モノを好きになってひたすら戦いごっこに興じたりと、女性であるママからするとちょっと理解できない行動も多いもの。
このまま育っていったらオタクになるんじゃ?と思えるような妙なコダワリを持っているのも、男の子に多い気がします。
そんな探究心が強く行動力もある男の子の日常を切り取った『可愛くて、ちょっぴりヘン? 7歳、長男は理系男子!』は、“理系男子”らしいマニアックすぎる視点に「そんなこと考えるんだ!?」という驚きもあり、男の子育児中なら「あるある」と共感もできるコミックエッセイ。
今回は著者のHAMAYUさんに、好奇心旺盛な“理系男子”を育てている上での発見や楽しさについて伺いました!
最近は“リケダン”から“レキダン”化!?
――いろんなことに興味を持っている長男くんですが、最初は“子鉄”(電車好き)だったんですよね。
HAMAYUさん(以下、HAMAYU)「長男が1歳くらいのころ、線路の近くに住んでいて。公園やお買い物にいくとき、毎日眺めていて電車が好きになっていったみたいです。当時のお友だちの男の子にも似たような子……子鉄仲間は多かったですね(笑)。男子独特ののめりこみ方というのかな、夢中になる感じはありました」
――人体や宇宙などが好きということで、子どもながらその知識量は大人顔負けな気がしますが、どういうところから興味を持ったりしているんでしょうか。
HAMAYU「広く浅くな知識ではありますが、たとえば宇宙だったら、電車からのつながりで機械というか探査機が好きになって、はやぶさが宇宙でがんばっているみたいな動画を見て『カッコイイ!』と思ってハマったり。人体も、図鑑に付録でついていたDVDで白血球がバイ菌をやっつけるのを見て『カッコイイ!』とか。“男子”って感じです(笑)。
きっかけはいつもささいなことなんです。親近感を覚えるんでしょうね。電車も、プラレールに『顔を描いて』って描かされたり(笑)。友だちみたいな感じで、新幹線なら“はやぶさくん”とか、人体なら“胃腸くん”とか呼んでいましたね」
――石も好きなんですよね。
HAMAYU「きっかけがなんだったか忘れてしまったんですけど、エジプトの本にハマったときがあって。財宝だったかな、キラキラした感じのものに惹かれて、そこから石が好きになった気がします。
宝石をきっかけに鉱物、化石、隕石…様々な石へと興味が広がっていきました。昨年のクリスマスにはサンタさんに『1億円くらいするキラッキラのダイヤモンドが欲しいです』とお手紙を書いていました(笑)。
さすがにサンタさんにも予算があったのでしょう……代わりに小さくてキラキラした水晶がプレゼントに届いたのですが、本人は大喜びしていました」
――長男くんにとって最近一番熱いトピックってなんでしょう?
HAMAYU「歴史ですかね。“リケダン”が“レキダン”化しています(笑)。相変わらず、レギュラーで宇宙とか人体とか石も好きなようですが。歴史は、いっときのものなのかレギュラーに昇格するのかまだわかりませんが……(笑)。
まず歴史の漫画のセットを読み始めたのがきっかけで、好きな時代の人が知りたいっていうので伝記を図書館で借りてきて、何回も読み返すものは買って……という感じです。同じくらいの男の子で、やっぱり『何武将が好き』とかいう子もいて、歴史も男子が夢中になる感じがあるのかなあと思いました」