平壌冷麺には白キムチ
ソウルの平壌冷麺専門店のペッキムチ(白キムチ)。粉唐辛子がわずかに使われているだけなので文字通り白い
韓国料理のなかでは拍子抜けするほど淡白で澄んだスープと、そば粉が香る麺で日本の人にも愛されているのが北朝鮮発祥の平壌冷麺だ。
日本のコリアンタウンで提供される韓国料理はこの20年間でかなり本場に近づいたが、「平壌冷麺だけは韓国(または北朝鮮)で食べないと」という声もよく聞く。
朝鮮戦争(1950~1953)のとき、半島北部から南側(今の韓国)に避難してきた人たちが始めた冷麺店では、冷麺に大根のペッキムチ(白キムチ)が添えられることが多い。
平壌冷麺に添えられたペッキムチ(白キムチ)
唐辛子をまったく使わないか、使ってもごくわずかなので、牛肉やキジ肉でダシをとった繊細なスープの味を邪魔しない。日本の漬物好きにも好まれる味だ
(つづく)
チョン・ウンスク「韓国映画の楽しみ方」オンライン講座開催!
11月23日(火、休日)19時~
90年代末から韓国映画の舞台を旅し続け、最近は韓国映画に関する本も書いた講師が、地元ソウルや釜山、全羅道や江原道など、名作や話題作の撮影地とその風物の魅力を語ります。お申し込みは朝日カルチャーセンター新宿教室のサイトで。
関連記事