キーワード2:プロレス/格闘技へのリスペクト
もうひとつ外せないキーワードが、プロレス/格闘技との親和性です。
山王連合会のリーダー・コブラの名前の由来がアントニオ猪木さんのコブラツイスト、というのは基礎知識中の基礎知識ですが、ハイローには、プロレス/格闘技ファンには見逃せないポイントが多すぎるんです。
そもそも、各チームに設定されたテーマ曲なんて、まるでプロレスや格闘技の選手入場曲のよう。
プロレスファンとして見逃せないのは、劇中に登場するプロレス技の多さ。バックドロップやドロップキックなどの基本技はもちろんのこと、飛びつき腕ひしぎ十字固めやドラゴンスクリュー、さらにはジャイアント馬場さんの必殺技ココナッツクラッシュまで!
そうそう、ドラマシーズン1終盤の見せ場、「山王連合会 vs 達磨一家」でカニ男こと伊集院甲が見せたアルゼンチンバックブリーカーは美しかった…。
格闘技ファンが見逃せないのは、MUGEN初期メンバーの太田と古西。このふたり、高谷裕之さんと岡見勇信さんという、ガッチガチのプロ格闘家が演じています。
ふたりの戦闘シーンはリアリティにあふれ、武骨な演技もキャラクターにピッタリ。そこが、ハイローの魅力である一本芯の通ったアクションに、大きな説得力を与えてくれるんです。
もちろん、ガチのバトルシーンを見せてくれるのはこのふたりだけではありません。太田&古西も参戦する「MUGEN vs 日向会」は、ドラマシーズン2のベストバウトに挙げたい一戦。中でもヤマトと巨漢ファイターのローキック合戦は出色でしょう。かなり体格のいい相手に、全く打ち負けないヤマトの根性が光ります。
スピンオフ映画『HIGH&LOW THE RED RAIN』では、雨宮兄弟がゼロレンジコンバットという実戦格闘技の使い手として描かれました。
これから、世界各地の格闘術が登場する可能性もありそうです。たとえば、MIGHTY WARRIORSのバーニーが、フィリピン武術のエスクリマ(カリ)を習得している、なんて裏設定が飛び出すかも?