思わず涙ぐむ! 2人にとって印象的だったシーン
--本編を拝見して、それぞれの仕事を1つ1つ毎日積み重ねていくということにすごく共感できたのですが、お2人が作品の中で印象的だったシーンはどんなところでしょうか?
陶山:日羽ちゃんが夜に帰ってきて、終演後のスパリゾートの中を鈴懸(涼太)さんと一緒にまわっているシーンで「乗り越えられるよ。ここはあの時、誰もが乗り越えたんだ」っていうセリフが自分の中ではグッと来ましたね。励ましもありますし本当に乗り越えたということを実感出来て、そこでちょっと泣きました。
前田:日常の会話からふと出てくる、実体験が込められた言葉の重みがすごかったですよね。
陶山:すごかったです……。
(思わず涙ぐまれる陶山さん)
前田:はわわ! わかりますわかります! 私もいろいろな取材を受けている時に思い出して泣きそうになってしまって。
陶山:そうですよね。
前田:私はそういうところもすごく好きなんですけど、後半のフラダンスの先生のセリフで「人生と一緒。あっちこっち迷って悩んで、フラフラしてこそのフラダンスよ」って言っているところがグッと来ましたね。
『フラ・フラダンス』の収録が終わった今でも、たまにアフレコ台本を読んで励まされているんです。
--すごく印象的なセリフですよね。
前田:きついなと感じている時に思い出すと、こんなにフラフラしていることも悪いことじゃないんだって思えて。いっぱい悩んでやろうと思いましたし、そういう自分も好きになれたというか。
やっぱり悩んでいたりうまくいかない時には自己嫌悪しちゃうじゃないですか。
そんな自分でも良いし、前を向くことが正解ではなくていろいろな方向を向いていてもいいというメッセージが込められていて、ふとした時にその言葉が思い出せる宝物のような作品だなと思っています。
--本当に、自分と重ねることで刺さるポイントがいくつもある作品だと思います。
陶山:人によって見た印象というか見え方が違う作品だと感じているんです。明るい作品にも見えると思いますし、私はしおんちゃんに寄り添い続けたからこそ、パッと明るいというよりもじわじわと前を向いていくというイメージを持っていたので、前田さんや演じられている方々、見てくださった観客の方にとっての見え方も違うと思っていて。
いろいろなキャラクターがいるので、その分いろいろな見え方ができる映画だなと思いました。
前田:噛み締めて聞いていました……! しおんちゃんが笑顔の練習しているのもすごく好きで。一生懸命ニコってやっていて。
陶山:私的にも笑顔の練習はすごくポイントになっています。彼女がすごくがんばって、一番苦手だとしているところで精一杯努力している姿なので。
前田:最高でした。何回も見て泣きそうになって。後半はあんなに笑顔になって、涙なしには見られないよね。明るいのに泣ける映画みたいな。
陶山:そうなんです(笑)。
--ぜひ『フラ・フラダンス』を見てそれぞれの感じ方で楽しんでいただいて、「スパリゾートハワイアンズ」にも行ってみてもらいたいですよね。
前田:ハワイアンズ行きたいよね!
陶山:行きたいです!
前田:イベントなども皆さんにお届けできる機会があるといいなと思っています。
陶山:CoCoネェさんに会いたい!
前田:CoCoネェさんに会いたい(笑)。