18歳になれば何でもOK?
「じゃあ、18歳になったらお酒が飲めるんだよね?」と勘違いしている方が少なくありませんが、今回の成年年齢引き下げにより、できるようになることと、20歳にならないとできないことがあります。
それらを下記にまとめました。
18歳 成年になったらできること
- 保護者の同意がなくても契約ができる
携帯電話の契約
ローンを組む
クレジットカードをつくる
一人暮らしの部屋を借りる 等の各種契約 - 10年有効のパスポートを取得する
- 公認会計士・司法書士・医師免許・薬剤師免許等の国家資格を得る
- 性同一性障害の方が、性別の取扱いの変更審判を受けられる
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20歳にならないとできないこと(従来どおり)
- 飲酒をする
- 喫煙をする
- 競馬・競輪・オートレース・競艇の投票券を買う
- 養子を迎える
- 大型・中型自動車運転免許の取得
- 国民年金の被保険者資格
飲酒や喫煙、競馬などの公営競技に関する年齢制限については、健康面への影響や非行防止、青少年保護等の観点から、従来どおり20歳からとなっています。
また、普通自動車免許の取得は従来どおり18歳以上で取得可能となります。
なお、女性が結婚できる年齢は16歳から18歳に引き上げられ、男女ともに結婚可能年齢は18歳以上となります。
消費者トラブルに注意!
未成年のあいだは、法定代理人(親権者等の保護者)の同意を得ずに契約した場合、原則として契約を取り消すことができます。これを「未成年者取消権」といい、未成年者が消費者トラブルに巻き込まれないための重要な役割をはたしています。
消費者トラブルに巻き込まれないためには、契約に関する基礎知識を学び、その契約が本当に必要かどうかを冷静に判断できる力を、18歳を迎える前に身につけておくことが重要です。
とはいえ、社会経験の乏しい新成年をターゲットにした、マルチ商法やキャッチセールス等による消費者トラブルは後を絶ちません。
筆者の経験ですが、巣鴨のファミリーレストランでアルバイトをしていた学生時代のことです。
「あなた、とっても感じが良いからぜひお話しがしたいわ」と女性のお客様に声をかけられ、ノコノコご自宅に伺ったところ、延々4時間以上にわたり、とある商品の説明を聞かされたあげく、別会場での商品説明会に誘われた経験がありました。
「このあと予定がありますので、失礼します…」と何とか帰ることができたのですが、やはり経験や知識の少ない若者にとって、きっぱり断るという判断は、とてもハードルが高いものでした。
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