親の老いを実感したとき。理想は明るい性格でよく笑う女性

「年に1〜2回実家に帰って、年老いた親を目にしたときでしょうか。会う度にどんどん小さくなっていく親の姿を見ると、『そろそろ結婚しないとな』と思うんです。

自分のために、というより親のために結婚したい、というか。結婚して安心させてあげたいし、孫を見せてあげたいとも思います。今は彼女もいないですし、すぐに叶うことはではないんですけど。

一生のパートナーにしたい女性は、明るくてよく笑う人。昔結婚を考えた彼女がそういう太陽みたいな人でした。自宅に笑いがあふれていると、疲れも癒やされますからね」(43歳/経営者)

親に結婚した自分を見せること、ふたりの間に生まれた子どもを抱かせてあげること――それが親孝行だと考えるハイスペック男性もいます。自分がひとりでいて寂しい、という思いよりも、親のためにという思いが勝っているタイプです。大切に育てられ、親への感謝の気持ちが強いのが彼らの特徴。

彼が挙げた「明るくてよく笑う人」は意識すれば身につけられる要素だと思います。日頃から実践して、愛する人に対しとびきりの笑顔で接するスキルを手に入れて。

誕生日がやって来たとき。理想は自立心のある賢い女性

「毎年誕生日が来る度に『結婚したい』と思うかも(笑)。普段はそういう気持ちにはならないんですが、年をとっているなと自覚するタイミングで、子どものことが頭にチラつきます。医師の友人から不妊治療の話を聞くこともあるので、知識だけは蓄積されていて、若干焦る気持ちもあります。

もし結婚するなら頭の良い女性がいいです。働かずに僕に依存してくるようなタイプはちょっと……。人生を長く共にするなら知性があって、自立している相手でないと、面白くないと思うからです」(42歳/経営者)

今や女性だけではなく、男性も「子どもを持てる年齢」を意識するようになった時代。そのため一つ、またひとつと年齢を重ねたときに、ハッと立ち止まって考えてしまうのでしょう。

彼が挙げた「頭の良い女性」「自立した女性」は、男性にすべてを任せきりにするのではなく、自分の頭で考え、最低限自分を養えるだけの稼ぎやスキルを持っている女性を指します。

ハイスペック男性と一口に言っても、彼らの結婚したいと熱望する瞬間や求める相手のタイプはさまざま。ハイスペック男性と出会い、恋に落ちたときに備えて、自分の人としての器を大きくすべく、日々精進したいものです。

フリー編集者・ライター。岡山県出身。中央大学法学部卒業後、楽天、リアルワールドを経てフリー編集者/ライターに。関心のあるテーマは女性の生き方や働き方、性、日本の家族制度など。結婚・離婚を一度経験。11月14日に『はたらく人の結婚しない生き方』を発売。