シリーズ完結作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2022年1月7日(金) 全国の映画館にて公開)を、MCUファンの視点で一足早くレビュー。
「“マルチバース”ってよく分からない!」
「トム・ホランド版のシリーズしか観たことなくても大丈夫?」
「過去作すべてに詳しくないと楽しめない…?」
など、全ての疑問や不安を払拭する傑作である理由を、ネタバレ無しでご紹介します。
『スパイダーマン』シリーズファン以外は楽しめない?
まず筆者は、「マーベルファン」ではなく、「MCUファン」です。
MCUとは、「マーベル・コミック」を原作としたスーパーヒーローの実写映画化作品を、同一の世界観のクロスオーバー作品として扱う作品群のこと。
わかりやすく言えば「アベンジャーズ関連作品たち」ですかね。
なので、原作のコミックは読んだこともないし、『ヴェノム』や『デアデビル』、『デッドプール』等々、MCU以外のマーベル映像作品も、恥ずかしながら未履修。
そして今回の『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は、予告編やプロモーションの時点で「過去作のヴィランが集結するよ!」と、大々的に宣伝しており、根っからの『スパイダーマン』シリーズファン以外は楽しめないかも…?と、鑑賞前は思っていました。
ですが、そう構える必要は全くなし!
MCUだけを追って来た筆者も充分に楽しめた作品ですし、MCUファン的にも、胸熱ポイントが盛り沢山!
凄まじいテンポの良さも相まって、2時間28分の上映時間があっと言う間でした。
体感1時間ですよ。マジで。
とは言え、復習は必須なんでしょ?
前述の通り、本作には過去5作のヴィランが大集結します。
そうなると、トビー・マグワイア版、アンドリュー・ガーフィールド版の鑑賞は必須では…と思いますが、これは確実に言えます。
「観てなくてもイケる!」。
5作を全網羅してなくても、小気味よい会話の中に、上手くキャラクター紹介や過去作のエピソードが盛り込まれ、思っていたよりもかなり丁寧に説明してくれていた感じ。
筆者は一応、5作ともサーっと流し見程度の復習をしましたが、昔なんとなく観た際の、薄ボンヤリとした記憶や知識のみでもイケたかも。
決して「一見さんお断り」な作品ではないです。
MCUだけを追って来たファンに対しても、きちんと配慮されてるなといった印象。
必須ではない、けど…
まあでも、『スパイダーマン』3作、『アメイジング・スパイダーマン』2作を観てからの方が、確実に本作を楽しめるのは、間違いないです。
これはしょうがない、だってヴィランが全員出て来るんだもの。
会話の端々に出て来る、過去作の小ネタなんかにも、観ていたほうがやっぱり気づけますしね。
キャラクターポスターや予告編で、過去作のヴィランが登場する事を、これでもか!と念押しするようなプロモーションでしたし、意向通り復習したほうが楽しめたでしょ、ホラね!と言った意図は、確かに感じました。
ですが、何度でも言いますが、過去作は観ていなくても大丈夫。
本作を観終えてから、遡って復習するのも、絶対に楽しいと思います。
トム・ホランド版は観ましょう
本作を観に行く人で、前2作が未履修という人は流石にいないと思いますが、念のため。
特に『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』と本作は、完全に直結しているので、時間がない人はポストクレジットだけでも観てから臨んでください。
本当に直後と言うか、なんなら少し被っているぐらい直結しているので、続編感もまた、ワクワクさせてくれますよ。