「当時は学生時代に知り合った、すでに付き合って5年になる彼氏がいて、お互いの家はそのままにどちらかの家で過ごすというような半同棲状態を続けていました。

コロナ禍に入りリモートワークが導入されて、私は家で仕事をするためにデスクとチェアを買うなど、家の環境を整えたくなったんです。

最初はデスクの場所の確保だけだったのに一度断捨離を始めると、部屋がどんどんキレイになっていくのが楽しくてソファやラグ、テーブルなどもすべて買い替えました。

ソファは予約販売だったので、到着まで1か月を要して、その間に彼氏とケンカをして別れ話になってしまって。

別れるつもりなんてまったくなかったのに、売り言葉に買い言葉で別れることになりました。

別れ話が終わった後にすぐしたのは、便利屋の問い合わせです。

彼氏に手伝ってもらえばいいと、ソファは金額をケチって集合住宅の玄関前で受け取りをしていたので、家まで運ぶには1人では無理だと思って。

ソファが届いた後は、自転車の空気入れぐらいでしか困ったことがないですね」(26歳/webデザイナー)

コロナ禍に入って人との関り合いが減ったことで、恋愛が自分の中で終わっていたとしても1人ぼっちになりたくないと今の関係を継続する人も少なからずいるそうです。

彼女は離れてからも寂しくなかったことから「もしかしたら社会人2年目にはこんな気持ちだったのかも」と振り返ります。

別れ話のときに『別れたくない!』と強く思わない恋愛はすでに終わっていたのかもしれません。

フリーのライター・編集者。出版社で10年働いたのち独立。得意ジャンルは街ネタ、恋愛。お酒が大好き(ほぼ酔わない・酒豪)で、取材相手を飲みの席で見つけることが多い。