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最後の韓国旅行が2019~2020の年末年始という人が多いだろう。韓国で日本の旅行者を見かけなくなって、まる2年が経ったわけだ。
コロナによって韓国の再開発のスピードは少し遅くなったが、それでも2年という月日は街を確実に変えている。そこで、今回から首都ソウルを中心に、韓国の変化を伝える話題を取り上げて行こう。
建設中の空中歩行路の下にLAカルビ横丁
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古びた雑居ビルがレトロモダンに改装され、スタイリッシュなカフェやバーがたくさんできた世運商街(セウンサンガ)は、この2年間でソウル旧市街のホットスポットになった。
日本でもネット配信されたドラマ『マイ・ディア・ミスター』や『ビンチェンツォ』『大変な離婚』にも登場したので、行きたいと思っている人も多いだろう。
世運商街は鍾路大通りから忠武路駅前を南北に約1キロ縦断する数棟の雑居ビルの総称だ。数年前にこの数棟を空中歩行路で結ぶ工事が始まり、2021年には完成予定だったが、コロナの影響もあっていまだ工事中である。
この空中歩行路の下、わずか100メートルの範囲に「LAカルビ」の看板を掲げる店が4軒もできていた。世運商街の南寄りにあるホテルPJ(旧・プンジョンホテル)西側の側道に面したところだ。どの店も真新しく、この1年ほどのあいだに開業したようだ。
カルビというくらいだから焼肉屋なのだが、日本の人にはピンと来ないかもしれない。
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米国産牛肉だから韓国人が多く住むLos Angelesの頭文字が冠されているとか、骨の断面が露わになる垂直カットを意味するLateral Axisの頭文字だという説もある。
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韓国の牛焼肉店では200~250グラムで30000ウォンくらいする普通の骨付きカルビと比べると、LAカルビは200グラム(2人前)14000ウォンくらいで食べられる。
ランチタイムならLAカルビ+テンジャンチゲ(味噌鍋)+ごはんで15000ウォンくらいだ。コロナ下で経済も停滞している今、まさに庶民のための焼肉である。
LAカルビは骨から旨味が出ている肉を、醤油と砂糖の甘めのタレに漬け込むので、老若男女に愛されている。肉片の中央に骨があるので食べにくく感じられるかもしれないが、骨から肉をこそいで食べるのがLAカルビの醍醐味だ。
今はちょうど旧正月休暇の時期だ。価格が手頃ということもあり、今や我が国では韓国式雑煮に次いでよく食べられている正月料理である。