「特別感」が生まれる

自分を好きになってくれる人は簡単に現れるものではない、と知っているからこそ、告白してくれた相手には「特別感」が生まれます。

ただの知り合いや友人ではない、恋愛感情を向けられている事実は相手に自信を与え、また勇気づけてくれるものです。

誠実な人なら、告白してくれたことに感謝し、「これから」を考えてくれるはず。

逆に言えば、こちらの勇気を踏みにじるような人なら、好きでいる価値はないと知ることもできます。

特別感からお互いの距離を縮める振る舞いが生まれ、好意が育つと思いましょう。

行動を起こしやすくなる

こちらの好意を知られていないときは、LINEのメッセージ一つでも「バレないように」と気を使いますが、告白して思いを伝えた後なら、仕事終わりにいたわりの言葉をかけるのも体調を心配するのも、「好きだから当たり前」と堂々と気持ちを送れます。

いい意味での「開き直り」は、相手は「受け取って良いのだ」と思うのでリラックスでき、居心地の良さを育てると思いましょう。

行動を起こしやすくなると、クリスマスや誕生日などのイベントで思い切り愛情を伝えられるので、自分も窮屈さがありません。

そんな姿が、相手のなかで「うれしい」や「楽しい」を膨らませます。

「可能性」について考えられる

告白は、した側もされた側も「これからの関係」について考えます。

お互いに恋愛感情が育ち恋人になるか、反対にどうしても好きになれずに疎遠になるか、どう動くかは告白してみないとわかりません。

告白した側は「今後のつながりを決めるのは相手」と思い込みがちですが、実際は“主導権”はどちらにも対等にあり、告白後に相手の悪い面を知り好意が萎えた、なんてことも起こります。

これからの可能性について考えるのはお互いさまで、これも告白をしたからこそできることです。

「不毛な片思い」をやめられる

たとえば、片思いの相手にすでに恋人がいたり、立場が違うせいでまったく相手にされなかったりと、幸せな未来を思い描けない恋愛もあるでしょう。

振られる可能性が高いと「好きでいられるだけでいい」と告白を避ける人は多いですが、先のない恋愛に時間を費やすことが、本当に幸せでしょうか。

好意はもちろん大切にするべきですが、それ以上に大事にしたいのは自分自身です。

人を愛する勇気がある自分を受け止め、新しい可能性を考えるのも、時間を無駄にしないためには重要。

こんなとき、けじめや区切りをつけるための告白も、自分のためになります。

乱暴な言い方ですが「伝えてみないとわからない」のも恋愛であり、告白がきっかけでふたりの関係に良い変化が起こることも、十分ありえます。

相手も「好き」と言いやすい

先手必勝という言葉がありますが、告白する、「好き」と伝えると相手が同じ気持ちになったときも言いやすくなります。

本音を先に知ってもらうことで、相手も思いを届けることにためらわずに済むのですね。

中途半端な関わりでは、言いたくなっても勇気が出ずに時間ばかりが過ぎ、タイミングを逃してしまうのはもったいないことです。

告白は、自分が本心に正直になれるだけでなく、相手の素直さも促します。

「好き」と口にする勇気は、等しく相手にも勇気を与えるものだと、忘れずにいたいですね。

告白は、振られることを想像するとなかなか勇気が出ませんよね。

その後の関係にも悩むし、「それならいっそ黙っていよう」と思うのはわかりますが、好意を伝えることで変わるふたりの関係は、ネガティブなものばかりではありません。

伝えたからこそ相手も心を開ける、と考えるのが正解です。