「タワーマンションは少し団地に似ているところがあると思います。

子どもの友達が同じマンションや、すぐ隣のマンションにたくさんいるので、遊びで家を行き来するハードルが低いのですよね。

息子の友達が約束しているわけでなくとも暇な時間に遊びに来たり、逆に息子がふと友達の家に遊びに行ったり、ということがよくあります。

これを一軒家住みの友人などに話すと『急に遊びに来られるのは困らない?』と驚かれるのですが、わざわざ遠いところから交通量の多い道路を通って来ているわけではないので『今日は遊べないの、ごめんね』と断ることも結構容易いんですよ。

親同士も突然遊びに来ることや、遊びを断ることに関してあまり気にしていないですね。

息子は小学生になって以降、勝手に誰かと遊びに行くことが多くなり、一人っ子特有の“親が遊びに付き合わされる”現象がもうほとんどありません。

子どもが友達の家にお泊まりに行ってそこで何かあっても、すぐに対応できるのも良いです」(派遣社員/34歳)

同じ建物内に友達がたくさん住んでいる、というのは子どもにとっては大きなメリットですね。

遊びを断らなくてはいけない場合、距離のある場所から来てくれた子相手だと罪悪感を抱いてしまったり、逆に「ちゃんと連絡してよ……」と面倒に感じてしまったりすることもあります。

同じ建物の中に帰るのであれば、断るにも気持ちが楽ですよね。

もちろん、こういった子どもの行き来に関しては、親同士の感覚などをしっかりすり合わせておきましょう。いくら物理的な距離が近いからといって甘えが生じるとトラブルを招くこともあります。