アイスと言えば「夏」のイメージがありましたが、今では「アイスは冬が美味しい」というイメージも定着しており、もはや一年中美味しい食べ物ですよね。
そんなアイス、今回はもうちょっと踏み込んで、春夏秋冬それぞれの楽しみ方を探ってみました。
人生で5万2,000個ものアイスを食べた記録を保持し、今でも年間4,000種類以上のアイスクリームをテイスティングするという、アイス研究家のシズリーナ荒井さんに、春・夏・秋・冬の4つの季節ごとにアイスを美味しく食べるためのヒントをうかがいました!
また、今すぐ実践できる、おすすめ“ドリンクアレンジ”術もご紹介。要チェックです!
春のアイスの美味しい食べ方
【春に食べるアイス】おすすめは?
シズリーナ荒井さん(以下、荒井)「春は、旬な果物を使用したアイスのラインナップが増えます。例えばイチゴのアイスでも、アイスクリームグレードもあればアイスミルク、ラクトアイス、氷菓グレードのアイスが各社から登場します。
様々なグレードのイチゴやレモンなどのアイスが楽しめるのはこの時期だけ! おすすめは『チョコモナカジャンボ』、『板チョコアイス』、『ピノ』などですね」
2022年の春アイスは「イチゴ系」が熱い!
もうすぐ春!ということで、特別に、今年の春アイスの特徴を教えていただきました。
荒井「実は、今年の3月はイチゴ系アイスが激アツなんです。イチゴは冬のイメージがあると思いますが、イチゴの市場流通量に目を向けると、3月にピークを迎えるんです。実は、最近、アイス業界にも変化が起きているんです。
今まで、イチゴのアイスは12月から翌年の1月にかけてピークを迎えていました。イチゴはクリスマスケーキなどのイメージにより12月からイチゴのフレーバーが各メーカーこぞって新商品を発売する名残があるからです。
しかし今年に入ってからはアイスメーカー各社から3月にイチゴフレーバーの新作アイスが集中しているんです! ぜひこの春はイチゴ系アイスをチェックしてみてくださいね」
【春アイス】美味しく食べるおすすめの食べ方
荒井「春は肌寒さもありながら、太陽の光の暖かさで過ごしやすい季節。ぜひとも、ソフトクリームの形をしたワッフルコーンアイスを屋外で食べて欲しいですね。
購入してから2~3分後に食べるとソフトクリームの外側が滑らかながらも中心部はカッチカチ。さらに、常温解凍で25分~30分経過させると、まるでお店でいただく搾りたてのソフトクリームのような食感に近づきます。
本格的にソフトクリームの食感にさせるためには、自宅の冷凍庫でカッチカチに保管していたワッフルコーンアイスを食べる前に、冷蔵庫に移して60分間、じっくり解凍させるのがおすすめです。まさにソフトクリーム専門店で味わえるソフトクリームの食感と味わいが自宅でも楽しめますよ」
また年間を通して、荒井さんはある道具を使って食べるのだそうです。
荒井「カップアイスの場合、素材の味を損なわない『琺瑯(ホーロー)スプーン』でアイスを食すことにより、素材の味に集中できます。鉄やアルミ、木製のスプーンだとどうしてもスプーン独特の香りがアイスの繊細な香りを邪魔してしまうため、僕は琺瑯スプーンで新作アイスは食べます」