愛の本質に迫る異色の恋『ビューティー・インサイド』
大事なのは外見か中身か? 真実の愛を試される異色の恋物語『ビューティー・インサイド』(2015年)。
家具デザイナーのウジンは18歳のときから、目覚める度に心以外、性別や国籍まで容姿が全て変わってしまうという不思議な現象に取りつかれていました。
ある日、アンティーク家具店を訪れたウジンは、店員の美しいホン・イス(ハン・ヒョジュ)に一目惚れ。
ウジンは容姿が変わる体質ゆえに、美男になる日を待って、イスをデートに誘うことに成功。
しかし、寝ると容姿が変わるため、イスとの恋を続けたい美男になったウジンは、なんとか寝ないように努力してロマンティックな3日間を過ごすものの、うっかり電車で寝てしまい……。
変貌する主人公のウジンを123人の俳優が演じるという奇想天外なストーリーながら、麗しいイス役のハン・ヒョジュさんはもちろん、ウジン役には韓国トップ俳優のパク・ソジュンさんやパク・シネさん、ト・ジハンさん、日本からは上野樹里さんといった多彩なキャストが出演しているのも見どころです。
ルックス至上主義の人には無縁のストーリーといえるかもしれませんが、恋に限らず、人間関係において大事なのは、やはり“心”の部分なのは間違いありません。
とはいえ、人それぞれ好みはあり、恋した人の外見が変わっても愛せるのかどうかという今作から、実際の恋愛においても考えさせられるテーマといえるでしょう。
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ひょんなことから始まる恋もあれば、長くひとりの人を想い続ける一途な恋もあって、さまざまなラブストーリーが展開される韓国映画の世界。
みなさんの立場や恋の様子により、そのときどきで気になる韓国映画をセレクトして、実際の恋愛でも参考になる要素を取り入れてみては。
みなさんの恋がうまくいくことを祈っています!