プレッシャーを感じながらも、自分よりもすごい方たちしかいない世界で、とにかく皆さんの背中を見て、その方々から何か盗めるものはないかと思いながら臨みました。

再演ではあったけど、初演と言ってもいいくらい作り直していった作品だったから。「悔しい」「苦しい」という思いがあったり、痩せるところまで痩せたりした作品でもありました。

でも、最終的には悔いもなくて、大阪公演までやり終えることができて。楽しかったし、すごくいい勉強になった作品でした。

ーーその次は、夏にあった『ピーターパン』の舞台でしたね。

はい。観てくれるお客さんが「子ども」をメインとする作品だったので、いかに分かりやすく伝えらえるかを考えた作品でした。

私が演じた「タイガー・リリー」は、感情の動きが毎回ある役ではなくて、いかに毎回同じことをし続けることができるかを考えました。

「これまでの役のなかで、一番難しいかもしれない」って、「ミラチャイ」でも話したと思うけど(第26回)、ありのままの宮澤佐江ではダメで、タイガー・リリーとしていかに生きるかが、すごくむずかしかった。

「役を演じた」っていう感じのお芝居は初めての経験でした。

『ピーターパン』が終わった後、夏にロサンゼルスへ行って、パワースポットにも行って。気分転換をして、頭を切り換えて。(第30回)

ーーいよいよ3作目の『TOKYO TRIBE』です。

そうですね。稽古に入るまでは、「共演する人たちは、女子も少ないし年下だし。男子ばっかりだから、友だちなんてできないかな」

って思ってたんです。それまでの作品では、カンパニーにずっと恵まれてやってきたけど、とうとう『TOKYO TRIBE』で「ひとりカンパニー」になっちゃうかもなぁって。もし、取材で聞かれても、

(鼻をつまんだような、作り声で話す佐江ちゃん)
「ホントにぃ、いいカンパニーにぃ、恵まれてぇ」

って、自分を作らなきゃいけない作品がきちゃったなぁって。そうしたら案の定、初めての稽古場で、

うわッ……、男ばっかりだ…。ど、どぉしよう……

って、めっちゃ「人見知り」が出てきちゃって。なのに、なのに。フタを開けたらビックリ!

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