全然違う世界で活躍している同年代への興味があって。『TOKYO TRIBE』では、出ていた人たちが皆そう思っていたところがあったと思います。だから、毎回皆で食事をするときも楽しかったんです。
あるときは、私がアイドルから女優になった過程を話す。
あるときは、どうしてB-BOYになったのかを聞く。
今日は、SHUNはなんでラッパーになったのかを聞く。
今日は、BBBは何でダンスを始めたのかを聞く。
というように、毎回、「へぇーーー!! 」「えーー!? そのとき佐江も出てたよ! 」とか言いながら皆で話すんです。そういうのがすっごく楽しかった。
もちろん、プライベートと本番とでは、ちゃんと切り替えもできていて。そこにも皆のプロ意識をすごく感じられました。それで自分も、「お芝居でこの作品を引っ張っていく存在に立ちたい」って、恐れ多いけど思えたんです。
それが終わってからの『朝陽の中で微笑んで』の舞台だったんです。
『朝陽の中で微笑んで』では、周りの方は、ほぼ、大ベテランの方ばかりで。もちろん同世代の人もいるけれど。そのなかで、たまたま私がヒロインをさせていただいていて。
『TOKYO TRIBE』で学んだ「芝居をがんばらなきゃいけない」という「意識感」というのかな。その「意識」をもてたおかげで、『朝陽の中で微笑んで』では、すごく柔軟性をもって作品に臨むことができたんです。
ーーもしも、作品の順番が違っていたら?
いや、いや、もう、ムリ、ムリ、ムリ(汗)
今年の4作品は、もし順番が変わっていたら、どの作品もできなかったんじゃないかな。しいて言うなら、『TOKYO TRIBE』の…、いや、いや、ないな、ない。
『王家の紋章』で学んだことも、今、すごく生かせているし、『TOKYO TRIBE』で学んだことも生かせているし。
ーー『ピーターパン』もそうですよね。演出家の松任谷正隆さんが、『ピーターパン』で佐江ちゃんのダンスをご覧になって。それが、『朝陽の中で微笑んで』のダンスシーンにつながったわけですから。
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