「プライベートの友人」は同じ環境の人を
仕事ではなくプライベートで親しい友人に悩みを打ち明けたいときは、同じように会社員をしている、パート勤務をしているなど環境が似ている人だと苦しんでいる部分について共感を得られやすくなります。
幅をきかせるお局さまや上下関係に厳しい上司など、同じ状態でなくても想像できることは多く、「わかる」と言ってもらえるだけで心が軽くなったりしますよね。
プライベートの友人なら、相談したことが職場に広がるような恐れもなく気軽に打ち明けられますが、気をつけたいのは「みんな我慢している」や「嫌なら辞めればいいのに」など、苦しみを無視したり無茶な選択肢を押し付けたり、こちらの気持ちを否定する人。
思いもしなかった意見は楽になれることもありますが、話したことで余計にストレスが溜まるのは本末転倒なので、職場の場合と同じく人間性を信頼できる人が最善です。
普段のお付き合いを思い出し、素直につらさを打ち明けられる友人に相談しましょう。
家族や恋人は「頼りすぎない」ことも大事
身近な存在の家族や恋人は、相談しやすいし親身になってくれるのもありがたいですね。
自分のことを近くでよく見てくれる人は、自信を回復させてくれる貴重な存在といえます。
身近な人を頼るときは、気持ちをきちんと話す姿勢が肝心。
近いからこそ、取り繕わずに本音を打ち明けることが相手にとっても信頼の証です。
対策や解決を一緒に考えてもらえるように、「察してくれるのが当たり前」のような姿は控えたいですね。
一方で、耳を傾けてもらえることに安心していると、「話は聞くしアドバイスもするけど、本人が一向に変わろうとしない」と思える状況が相手にとっては苦痛になり、いつしか愛想を尽かされることも。
ストレスの解消や問題の解決は、自分で動くのが前提です。
つらさや大変さを理解してくれることに感謝し、それに応えるためにも、相談で終わるのではなく「次」に意識を向けましょう。
パワハラやいじめは専門の機関を頼る
職場の人間関係の悩みでも、上司によるパワーハラスメントや同僚などからのいじめは、放置すると命に関わることもあるため早めの対策が必要です。
会社やプライベートで頼れる人がいない、身近な人に打ち明ける勇気がないときは、専門の機関を利用します。
以下は厚生労働省が用意している相談窓口です。
心身の不調については、以下のポータルサイトもあります。
上記の窓口以外にも、各自治体で弁護士による無料の法律相談や法テラスの無料相談制度などがあるので、苦しみは我慢せずに打ち明けることが自分を救う第一歩です。
心が弱っていると「自分が悪いからだ」と思い込んでしまいがちですが、状況を客観的に判断してもらうためにも、第三者の意見に頼ることも考えてくださいね。
*
職場の人間関係は、相手に変化を期待しても現実は変わらないことが多く、自分の意識をアップデートしていくほうが不要な摩擦を防げます。
そのためにどうすればいいか、悩むときは頼れる人がいると心強いですね。
安心して話せる人は、普段のお付き合いから信頼関係を築くのが重要です。
人とのつながりを疎かにしない意識は、いざというときに自分を助けてくれるものです。