給付奨学金

まずは、返さなくてよい給付奨学金を利用可能か検討しましょう。

2020年度から、給付奨学金は対象や金額が大幅に拡充されました。これは、経済的な理由で高校卒業後の進学を諦めることのないようにするためです。

国が、経済的に厳しい住民税非課税世帯やそれに準ずる世帯の学生に対して、授業料や入学金の減免と給付奨学金を併せて支援します。

制度の詳細については、文部科学省の『高等教育の修学支援新制度』を参照ください。

貸与奨学金

給付奨学金の次に検討したいのが、返還の必要がある日本学生支援機構(JASSO)の貸与奨学金です。

無利子の第一種と有利子の第二種で構成されています。日本で奨学金を利用している大学生の多くは、この第二種の貸与奨学金を借りています。

返還しなければいけない奨学金といっても誰でも申し込めるわけではなく、成績が一定以上ある、もしくは学修意欲が問われます。

また、親の収入等も条件になるので、まずは利用する条件をクリアしているか確認しましょう。

第二種は有利子でも金利はかなり低く、2022年4月の貸与利率は利率固定方式で「0.468%」、利率見直し方式で「0.020%」です。

大学や企業独自の奨学金

もともと大学独自で設ける奨学金制度は多くありますが、日本学生支援機構の「平成元年度 奨学事業に関する実態調査結果」によると、ここ数年は企業が給付奨学金制度を作り独自の条件で給付をする事例が増えました。

例えば、株式会社キーエンスは、2022年度に日本の大学生を応援するために財団で2,000名の大学生に30万円を給付する応援給付金を設け、募集しました。

他にも条件は様々ですが、返還不要な独自の奨学金を設けている大学や地方公共団体や企業等はいろいろあります。

大学・地方公共団体等が行う奨学金制度についてはJASSOのホームページからも検索できるので、ぜひ調べて利用することができると良いですね。