教育ローン
学費を用意するもう一つの手段として「教育ローン」があります。これは、子どもではなく親が借りて返すローンです。
代表的なのは、日本政策金融公庫が行っている国の教育ローンで、近くの金融機関やインターネットで申し込むことができます。
借入の上限等はありますが、2022年4月1日時点で固定金利は1.65%、最長18年の返済が可能です。
また、JASSOの奨学金は入学後にならないと入金されませんが、教育ローンは受験前から借りることが可能なので、入学資金が必要な場合はこちらを利用することになります。
資金計画をたてるには
資金計画をたてるうえで、まずは親子で希望する進路や金額を調べてかかる費用を見積ります。そして、いくら不足するのか分かれば、どの制度を利用して学び続けるのか、条件等をよく確認して決めていきましょう。
受験結果によっては、想定以上のお金がかかる可能性もあります。そのため、かかる費用は多めに見積もっておくと安心ですね。
給付奨学金や授業料の減免が受けられると良いですが、貸与奨学金または教育ローンを利用する場合は、月々いくら返済して、いつまでに総額いくら返すのかまでシミュレーションして慎重に利用してください。
経済的な理由で進学を諦めることがないように、国や大学、企業などのサポートも年々増えてきています。特に給付奨学金制度が拡大傾向なのは良いことですね。
色々な制度を調べて、なるべく返す時に負担が少ない金額や制度を利用して、実りある学生生活と、卒業後の幸せな人生を歩めることを願っています。
【執筆者プロフィール】田端 沙織
キッズ・マネー・ステーション認定講師/ファイナンシャルプランナー
証券・運用会社で10年以上の勤務経験を活かし、ファイナンシャルプランナー 兼 金融教育講師として「正しく・楽しく・分かりやすく」お金のことや資産運用について伝える講座や個別相談業務を関東圏中心に開催しています。得意分野は資産運用。小学生2人と保育園児1人の3児を絶賛子育て中。