韓国で「国民の妹」と呼ばれるほどの人気を誇る、国民的歌手の「IU(アイユー)」。
歌はもちろん、女優「イ・ジウン」としても評価の高い彼女は、カンヌ国際映画祭で2冠を獲得した是枝裕和監督の最新作『ベイビー・ブローカー』に重要な役柄で出演し、日本における注目度がより高まっています。
そこであらためて彼女の多彩な魅力が確認できる、押さえておきたいドラマや映画の出演作を厳選してご紹介します!
ヒューマンドラマからラブストーリーまで魅せる顔
IU(アイユー)さんはどんな人?
韓国で老若男女から絶大な人気を誇る、シンガーソングライターのIU。
1993年5月16日生まれのIUは、現在29歳になったばかり。愛くるしいルックスと華奢な容姿は日本でも親しみやすさを感じさせますし、音楽活動で培った表現力は、演技の面においても存分に発揮されています。
K-POPにおいて、日本では韓国のボーイズグループやガールズグループが話題になることも多いですが、IUは2008年の歌手デビュー以降、韓国の音楽シーンの第一線を走り続けているアーティストとして周知されている存在。
日本でも人気のBIGBANGのG-DRAGONやBTSのSUGAなど、さまざまなアーティストとコラボレーションすることもあります。
そんなIUの女優デビュー作は、2011年のドラマ『ドリームハイ』。
約20年前に日本の第1次韓流ブームを巻き起こしたペ・ヨンジュンたちが制作したドラマで、IU以外にもペ・スジ(当時はmiss A)、キム・スヒョン、2PMのオク・テギョンとチャン・ウヨンなどすごい面子が集結。
そして、2013年のドラマ『最高です! スンシンちゃん』で初主演を果たしました。
IU(イ・ジウン)出演作“押さえておきたい”マスト3選
『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』(2016年)
韓国でスターとして絶大な人気を誇るIUは、「イ・ジウン」として女優としても活躍。
その魅力に触れられるドラマの1作目として、豪華絢爛な映像美も見応えのある時代劇『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』 からご紹介します。
IUは現代から高麗時代にタイムスリップする女性を演じ、皇宮で美しい8人の皇子と出会います。
皇子役にイ・ジュンギ、カン・ハヌル、ベクヒョン(EXO)、ナム・ジュヒョクなど日本でも人気のトップ俳優が揃い、切ない恋物語を展開。恋に悩むひたむきな主人公を感情豊かに演じる彼女に共感必至です。
『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』(2018年)
2作目はヒューマンストーリー『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』。
筆者が敬愛するコン・ユの主演ドラマ『コーヒープリンス1号店』(2007年)や映画『パラサイト 半地下の家族』(2019年)などに出演の渋い声でお馴染み、イ・ソンギュンとの共演作です。
報われない日々を懸命に生きる女性と、三兄弟の人生が描かれ、日韓ともに作品やIUの演技に魅了される人が続出。
コン・ユら同業者である俳優も絶賛の声が多く、是枝裕和監督は今作を観て最新作『ベイビー・ブローカー』でのIUの起用を決めたほど。
理不尽な世の中での貧困や暴力も描かれるなか、孤独を抱える女性の生き様を真摯に演じ抜いた彼女の演技は一見の価値あり。