「雨が降ると古傷が痛む」「季節の変わり目は体調を崩しやすい」など、天気と不調の関係は近年、科学的に解明されつつあります。

自律神経と痛みの関係性について研究を続ける佐藤純先生によると、「天気の変化に伴う不調には頭痛、めまい、首・肩こり、腰痛、関節痛、むくみ、耳鳴り、だるさ、気分の落ち込みなど実にさまざまなものがあり、それらの病態を総称して“気象病”と呼んでいます。日本は気候の変動が大きい“気象病大国”ともいえる環境なのです」とのこと。

その気象病は大人だけでなく子どもにも起こり、不登校の原因にもなるということで、最近大きく注目されています。

今回は、佐藤先生の著書『1万人を治療した天気痛ドクターが教える 「天気が悪いと調子が悪い」を自分で治す本』(アスコム)から、子どもの気象病について解説します。

「気象病」3つのタイプと主な症状

気象病の原因は「気圧」「気温」「湿度」の3つあり、さまざまな不調があります。

気圧タイプ

天気の崩れに弱く、めまい、倦怠感、眠気などが現れ、その後、頭痛などの痛みが出ます。

気温タイプ

寒暖差に弱く、暖かくなると偏頭痛の症状が悪化、寒くなると肩こりや緊張型頭痛が悪化しやすくなり、気分の浮き沈みに影響することもあります。

湿度タイプ

梅雨になると体調が悪くなり、湿度が低い時より高い時に症状が出やすくなります。