教育未来創造会議においては、日本の未来のための教育の在り方について議論が重ねられ、国としてめざすべき方向性がまとめられています。

多岐にわたる提言の内容から、今回は『学びの支援の充実』について注目したいと思います。

『教育未来創造会議』って?

『教育未来創造会議』とは内閣総理大臣を議長とし、各関係閣僚と有識者により構成する会議です。

2021年12月より開催され、2022年5月に『我が国の未来をけん引する大学等と社会の在り方について』(第一次提言)が取りまとめられました。

会議の開催理由としては、『未来を担う人材を育成するためには、高等教育をはじめとする教育の在り方について、国としての方向性を明確にするとともに、誰もが生涯にわたって学び続け学び直しができるよう、教育と社会との接続の多様化・柔軟化を推進する必要がある』ためと明記されています。

まさに読んで字のごとく、“教育で未来を創造するための会議”というイメージですね。

第一次提言については、内閣官房の公式サイトにて公開されています。

国としてめざす方向性は?

提言には、在りたい社会像として『一人一人の多様な幸せと社会全体の豊かさ(ウェルビーイング)の実現』が第一に挙げられています。

その他、ジェンダーギャップや貧困など社会的分断の改善・社会課題への対応、SDGsへの貢献・生産性の向上と産業経済の活性化・全世代学習社会の構築が挙げられています。

また、そのような社会を実現するための人物像として、『好きな事を追及して高い専門性や技術力を身に付け、自分自身で課題を設定して、考えを深く掘り下げ、多様な人とコミュニケーションをとりながら、新たな価値やビジョンを創造し、社会課題の解決を図っていくことのできる人材』としています。

国としては、このような人材を育成するための具体的な方策や取り組みを検討しているということになります。